「夫と子育ての意見が合わない」「子育ての考え方が違う」などと子供の成長と共に夫婦の子育ての考え方の違いから意見が合わず、喧嘩に発展することが起こり悩みを抱える事が増えてきます。
夫婦喧嘩は、親として我が子の未来を真剣に考えているゆえの事なのですが...
ついつい相手に理解がないと思ってしまうことから相手を責めたり、自分を責めたりと悪循環を起こしてしまいます。
考え方の違いを受け入れることで見方や捉え方の違いは意外な点に気付く内容をご紹介します。
夫と子育ての考え方の違い
世間で言われる結婚前と結婚後の夫婦の方向性の価値観が変わってしまったという話を聞くことがあります。
結婚前は、お互いにいい所が目に入り一緒にいることで幸せを感じたのではないでしょうか?
ところが、結婚をしてみると相手の長所と思っていたところが、生活を共にすることで短所に変わっていくことも起こります。
結婚前は、
『常に気遣ってくれて嬉しい』
結婚後には、
『細かい言動が鬱陶しい』
と変わる話はよく耳にもします。
結婚前にお互いの理想の家庭作りを話し合って計画を立てても、理想とは異なる現実を日々繰り返すという事が起きてもきます。
『子供は欲しい』と子育てを楽しみにしていても、妊娠・出産・赤ちゃんの世話と家事の両立の大変さなどを体験すると、
「こんなに子育てが大変だったとは思わなかった」
という事に気付いたりします。
そんな大変さが理解できた頃になると、子供の成長と共に夫婦の子育て方針の理想像に異なりが起き始めるということが起こったりします。
他者からの意見も加わることで、夫婦の理想像も崩れることも起きてきます。
特に影響力を持った人から言われると不安が高まるという事が起きたりします。
子育てをしている中で、子供が自分で考え行動してしっかり自分の人生を生きていくように育てることが親の役割と理解しているつもりでいても、夫婦の子育てへの価値観のズレが次第に生じてきた事に気付かされることや子育てでやらない方がいいことに気付くことがあります。
価値観のズレや子育ての在り方の気付きで重要な事は、
『良くなる為』
『良くする為』
と、いろいろ起きる出来事に気付かせてもらっていると捉えると、自分とパートナーとが協調していくことで夫婦関係の在り方が子育てにとって大切であることを体感します。
夫婦の子育ての価値観のズレで子供への影響は?
夫婦の子育ての価値観のズレによって起こることは夫婦喧嘩です。
夫婦喧嘩が多い家庭で育った子は、心と脳にリスクを背負ってしまう傾向があるとも言われています。
親の理想論的な意見の問題であれば、子供にとって本当の幸せになるために夫婦で話合う時間を増やしていくことも必要です。
育ってきた夫婦の環境の異なる教育環境や生活環境を理解した上で、先ずは相手の意見を聞き子育ての方向性の確認をしながら子育ての参考書などを検討しながら話し合い、親としてゆとりある言動をしていくことで、子供は安心して素直に自分の気持ちを表現することを実感します。
子育ては親育てと言われるように、夫婦間の絆を深めるきっかけを作ってくれることもあります。
相手の考え方を否定すれば、自分の考え方を否定されることは当然かもしれません。
相手の考えを先ずは聞きその内容を深堀していく内に、更にいい考えが浮かび上がるようなことが起こったりします。
子を思う親の深い愛情が高められていく会話中に、いいアイデアがふと浮かんだりします。
相手の考えや意見を認めたり、互いに日々の生活面の協力に『感謝の言葉』を伝えることで、不思議と相互の受け入れ容量も広くなることから、両親が仲良くしている様子を子供が目にすることで、情緒も安定していくようです。
重要な関係
価値観の捉え方によって起こる例として、子供の「動作が遅い」ことに対して、
◆母親(父親)が「早くやりなさい」と催促する言葉
◆父親(母親)が「ていねいにやっているね」と価値観の視点を変えた言葉掛け
子供はマイナス評価からプラス評価をされたことにより、子供に自信がつき上手に物事をしょうと前向きな思考を伸ばしていくようになります。
叱ることや注意することも必要ですが、ありのままを親から受け入れてもらえる『愛』は自分を受け入れてもらえている自信であり、自己肯定感が高くなるといわれています。
親が子育てに必須のやるべき事
親は夫婦喧嘩をしながらも、子供の未来を真剣に考えています。
子供の事を考えすぎて『こうあるべき』と決めつけることなく、お互いの生育歴が異なる二人が結婚生活を送るのですから価値観が異なる事を理解して、子供の能力や感情の発達を阻害しないように気をつけることは大事です。
子供のよい面を伸ばし心と脳が発達していくには、親としてやるべき大切なことがあります。
1. 子供と親の対話のサーブとリターン
乳幼児期は、当然ながら子供は言葉を上手に伝えられません。
そんな時、親や祖父母がやさしく子供の気持ちを言葉にしてリターンをすることで脳の発達を高めると言われています。
乳幼児期のしぐさや行動に対して、親や祖父母が言葉かけをしていくことを『サーブとリターン』と言われています。
『サーブとリターン』はハーバード大学が親子のコミュニケーションとして付けられたものです。
子供の感情面、精神面、認知面で最初に発達していく為に重要と言われています。
乳幼児がお腹が空いて泣いている時『サーブ』、母親が「お腹が空いたのね、ミルクを飲もうね」と声かけ『リターン』をすることで不安がなくなってきます。
例えば、
大きな犬が近づいてきて子供が親の後ろに隠れて覗き込んでいる時、「おとなしそうな犬だね」という親の言葉で子供は不安な気持ちが和らげられます。
子供の気持ちを言葉にすることは脳や心の成長にとって、とても重要な役割があると言われています。
是非、子供の気持ちを言葉にしてコミュニケーションを取って、
*感情
*認識
*言葉
*記憶
それぞれ制御する領域の繋がりが良好な状態となり、精神的にも感情的にも安定した子に育っていってほしいです。
『サーブとリターン』を大事にして子供の能力を高めていってあげたいですね。
2. 我が子に愛情を注ぐ
子供にとって大人から受ける愛情で、人格が形成され「優しさ・素直さ・正直さ」が育てられると言われています。
親から常に『無条件の愛』である「魔法の誉め言葉・心を受け入れた愛」で接していることで自己肯定感が高い子に育つと言われています。
反対に愛情を受けられなかった子供は、親の思い通りにさせる教育や躾が自分自身に自己を否定するという言動をするようになります。
親の思い通りにさせようとする為に、「厳しい言葉」を浴びせ子供の気持ちや言葉を受け入れることもできない事から、子供は『やる気』を失わさせてしまうことがおきてしまいます。
私自身、孫の日々やる気のない状況に悩んだことがありますが、やる気のない時は温かく見守りながら、できている所を褒めることにシフトして声掛けするようになると徐々にやらなくてはいけない事をやり始めました。
『誉め言葉』は短い方が子供の心に残るらしく、認められている事への安心感もあるのか、明るく声を掛けてきます。
子育てには成長過程のステップがあります。
- 乳時期には「手をかける」時期
- 幼児期には「目をかける」時期
- 思春期には「心にかける」時期
それぞれの大切な時期に親として出来る事に愛情で接することによって、子供の人格が形成され未来の関係も良好であり協調した関係性ができていく大事な時期です。
夫婦の価値観がズレはじめても子供を思う気持ちや愛情は変わりません。
夫婦の相互の関係が子供の未来を担う役割、夫婦の良好な関係や大人の協力は子供の未来をより良い方向へ作り上げることを知っておきましょう。
子供の個性を受け入れた子育てを精一杯楽しんでほしいと思います。
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