言わないとやらないしない子供や孫に日々疲弊している親や祖父母、どうしたらこの状況を変える事ができるのか悩みを抱えながら改善方法に四苦八苦。
朝一番から「朝ご飯よ、起きなさい」から始まり、
「忘れ物はない?」
「○○やったの?」
「○○してないからやりなさい」
「寝る時間が過ぎてるわよ、もう早く寝なさい」
毎日毎日、言わないと何も動けない動かないの繰り返しに、
もしかしてすると母親の私がダメにしている?
と、自分を責め始める娘さんやお嫁さんからの相談が...。
言われないとやらない子供・孫 原因は両親なの?
同じ親に育てられていても言われないとやらない子もいれば、言われなくても自主的にやる子もいて、どうしてこんなに違うのか疑問が尽きなく思案に暮れがちです。
親が望む子供としては自主的に物事を済ませてから子供のやりたい事を楽しんでほしいと理想を持っています。
子供の行動には大きく分けて3つのタイプにあります。
- 言われないと動けない子
- 言われても動かない子
- 言われなくても動ける子
親の理想とする子供像は「言われなくても動ける子」です。
しかし大半は、「言われないと動けない」「言われても動かない」子供が多い事です。
親は子供がどこにいてもしっかりした生き方やしっかりした大人になってほしい願望が強く働くとその場その場のすべきことにだけに先回りの口出しとなってしまいがちです。
子供が考えて行動する前に口を挿むことで言われることを待っていたり、やる気を失ってダラダラと行動するという悪循環になる事が多く感じます。
娘からの相談の中で、「私は子育てに向いていない」と弱気な言葉を聞きますが、傍から見ている祖母である私からすると孫達は一年一年心身ともに本当に自慢のできる思いやりのある子に成長をしていると思っています。
社会が厳しい時代へと流れていることも鑑みて、可愛い子供に苦労をさせたくないという親の思いが先行し口を出してしまいがちになり、さらに子供をしっかりさせなくてはと言う気持ちに陥っているようにも見えます。
子供が自主的に動かないのは親に原因があるかと言うと、私は4人の子育てをしてきて言えることは
*言われなくてもやる子はやります
*言われてもやらない子はやりません
*いわれると口答えするだけでやりません
*言われればいわれたことだけをやります
ですから、親自身が原因と思う前に子供の性格を見据えながら、子供にあった成長の仕方で応援していくことだと思っています。
ここがポイント
『言われなくても動く事が出来る子』は、自身のしなくてはならない行動と考えがしっかり一致している事と嫌な思いになる事をしたくないと思考の中で納得している。そして、一日のルーティーンが習慣化している。
言われなくても行動に移せる子供へ
親が子育てをしていて思う想いとしては、常に子供の行動を褒めていてあげたいこと、そして、子供の未来が子供自身の望んでいる生き方ができていて楽しんでいることです。
だからこそ、親は子供自身で『今やらなければいけない理由』をしっかりと理解し納得していってもらうことが大事だと思っています。
子供一人一人の個性を生かしながらその子にあった子育て方法を子供が納得いく説明の仕方をしながら子供に『やる気』を起こさせるかをママ自身が上手に導いてあげる事が大切になってきます。
娘の子供達の「やる気」の効果的だった方法
娘自身が「私は子育て向いていない」と言う気持ちを払拭して、「私は大丈夫」と自信をもって子供と接することから始まりました。
step
1先に子供の気持ちを聞きだす
「やらなくてはいけない事」を「やらずにいる事」に対して、何故「注意されないと動けないのか」を子供の気持ちを先に聞いてみる事から始めてみる。
NG『注意されないと、なぜ動けないの?』
Good『楽しく一日を過ごすには先に何をすべきかな?』
聞き方によっては解決したい目的が、相手のやる気を失わせる気持ちへと落ち込ませるようになってしまいます。
感情が先立ってしまうことで、本来の目的からずれていってしまう程、聞き方や言い方は難しいものです。
娘自身が上記のNGの言い方で子供を傷つけ、娘自身をも傷つけてしまった聞き方であったり言い方であったらしく、「なぜやる事をやらないのか、ただただ不思議で、なんでやらないの?」と聞く事が多かったようなのです。
子供はその結果、
ママに叱られている?
ママに責められている?
と思って口を閉ざしてしまうようです。
子供が口を閉ざすことで、子供の気持ちが分からなく『なんで黙ってしまうの?』とただ聞くだけでした。
子供が口を閉ざしたときに「どうしてこの子は話さないんだろう?」「聞き方に問題があったのかな?」と即答を求めず、少し余裕をもっていたら子供は話そうという気でいたのではと思ったようです。
NGないい方で負の連鎖を起こしてしまうより、答えやすい質問をしてあげれるのが理想的であったと言葉の使い方を学んだようです。
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2やるべきことの大切さと理由を書き出す
ママとっじっくり話した後は、なぜやる事をやらなければいけないのかの理由、何故それが大切なのか分かっている事を用意したリストノートの表紙の裏に書き出してやりたくないという気持ちが込み上げてきた時に表紙の裏面がいつでも見れるようにします。
実際子供達の考えはこんな感じでした
- 朝早く起きないと学校の日はバタバタする
- 朝早く起きてやる事をやった日の方がみんな楽しい
- 勉強をしないと、テストの点数が低い
- テストの点数が低いのは恥ずかしい
- 片付けをしないと、部屋が汚れているとイライラする
- クローゼットに綺麗にしまわないと、シワで結局着れない
- 片付けをしないと、管理できないから新しいおもちゃを買ってもらえない
- 遅くなると朝が起きれない
- ゲームやテレビを見る時間を作りたい
などなど、沢山出てきました。あとは「水筒・給食セット出さないとママに文句言われる」という意見もあったようです…(笑)
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3やるべき事を書きだす
子供がやるべき事を子供の口から聞き出した後は、「一日のやる事リスト』を書き出しいつまでに終わらせるかも時間も添えると、やらなくてはいけない事を先に済ませるようにもなりました。
書き出す事によって、足りなかった部分を子供自身に気付かせてあげられます
書き方は子供が見やすく簡単なほうが長続きする気がします。
簡単なおススメ手順!
- やるべき事をリストアップ
- やる時間を書き足す(何時から始めるのか、又は何時までに済ませるのか)
- 遊ぶ時間と寝る時間を決めて、逆計算して1日のリストを書く
リストに書き出す事に慣れてきたら、一日のスケジュールが書けるようになりますから行動の時間を把握させて、何分で1つの行動が終わるのかを書き足すことはさらに効果的でした。
書き出すまでに、1~2ヶ月くらいは親子共に大変ですが習慣化してくると自身で作成し始めるようになり、少しづつ楽ができ始めています。
さらに慣れてきた頃には、時間を有効に使えるようになり時間管理の大切さを身に着いて行ってくれいると思っています。
簡略化したスケジュールのたて方は、お子さんに合ったわかりやすいやり方でOKかと思います。
毎日スケジュールをかくことは大人でもなかなか継続が難しいくらいですが、習慣化するまでママの声掛けや傍でフォローすることで自然にでき気付くようになるのではないかと思っています。
言わないと全然やらないよぉ~~~~から、寝る前に明日の予定は大丈夫かなと声掛けをし続けましょう。
いつか習慣化する時が来ると信じています。
継続は力なりですね。
先日、ママとコミュニケーションがうまく取れない高学年の上の子から、『注意をされると怒れてしまってママも自分も傷つけることになるから自分の気持ちを上手に伝えられるように少しづつ努力をしたい』といっていました。
いつの間にか成長した感性を持ち始めるようになっている孫に、「大人もしっかりしなくてはね」と娘と話してきました。
子育ては親育てでもありますから、ゆっくり子供たちの成長を応援でき、その子の持った個性を生かしつつ傍で見守っていてあげられる親や祖父母でありたいですね。