若いママが乳児を抱いていたり、よちよち歩きの子供と手を繋いで歩いている親子の姿を見かけると「かわいい」と思えるのですが、実際に生み育てていくと子育ての大変さから「子供がかわいいと思えない 」という声を聞くことが多くなります。
事実、娘達や知り合いのお子さん達は「子育てがこんなに大変とは思わなかった」と口をそろえて言います。
子供の成長と共に親の心身が子供の言動についていけなくなると精神が乱れ、子育ての大変さが想像以上に大変と感じるようです。
心と体が弱って「子供がかわいいと思えない」と思ったとしても、決して自身を責めないで欲しいと思います。
我が子は、ママの事が大好きで大好きで...、我が儘を言えるのは信頼しているママしかいないのです。
「子供がかわいいと思えない」には理由が...
幼少の頃の子供の寝顔は本当にかわいく、疲れを忘れ時間も忘れるくらい我が子をず~と見つめていられるほどです。
成長と共に、子供の自己主張や自立心が高まることから、今までとは異なる反抗の度合いの高い言動に親の精神がついていけなくなり、子供とどのように接していけばいいのかわからなく不安になったり、自信喪失になったりと心のバランスを崩すようになって「子供がかわいいと思えない」と思ってしまうことがおこったりします。
心身のバランスが崩れてくると自分を卑下して、子育てに自信がなくなり子供をつい叱ることが増えることになり『子供がかわいくない』と更に思ってしまいます。
親の感情の怒りが子供の心を傷つけ、子供は「自分は親に愛されていないのかな」と思ってさらに反発をしてきますが、親はそんな我が子の気持ちを察し理解してあげようと試行錯誤の繰り返しをしながら、子供の自立心の目覚めに気付き始めていくようになります。
子供の気持ちも大事にしながら、今できる親の在り方が見直され、我が子は親を選んで生まれて来てくれた事や元気に過ごせている事に感謝しながら生活していると反抗も成長の証と思えるようにもなります。
親を信じているからゆえの我が子の言動だと思うと、「子供がかわいいと思えない」の思いから「我が子の成長と共に自立の時期到来かな」と親自身に子供の見方の変化の到来が起こります。
子も親も一緒に成長している
子供の成長と共に親も成長させてもらっていることに気付くと子供との関わり方は大きく異なります。
子育ての考え方や思い方を変えるだけで、心身がとても楽になる事があります。
娘の相談や知り合いの方からの相談を受けている中で、学ばせてもらうことはどんな時も、自分の思った通りに相手がならないという事から悩みが深まっている事です。
子供の将来を考えると親はつい『こうあるべき』と押し付けがちになってしまいますが、子供の望む方向ではない時は、子供の反抗は強いと感じています。
子供の反抗が酷くならないうちに親子で話し合っておくことで子供の気持ちも理解でき、親が子供を信じ未来を応援している事を知ってもらうと徐々に変化が起きてきます。
親子の話合いで気付く事
◆ 親の一方的な価値観を押し付けていないか
◆ 子供のやりたい事の制限
◆ 子供の志す目標と親の夢の異なり
『子供の望む生き方や生活』と『親が望む生活や生き方』
を話し合うことで、親子の思考が似ていたり、真逆な事が分かったりすることがあります。
夫と子育ての考え方の違いで意見が合わないの記事内でも書かせて頂きましたが、子育てには成長過程でのステップがあります。
参考にして頂きお役に立てられれば嬉しいです。
親のエゴで親自身が苦しむ...⁉
子育て中は、生まれてきた子供が苦労しないようにと親は必要と思われる躾や教育環境をしっかり整えていくことに必死になる時があります。
子供が親の言うことを素直に聞いてくれる子ばかりではありません。
- 自分の価値観を持っている子
- 親の厳しさについてこれない子
- 友達環境とのギャップに委縮する子
など、子育てには環境はとても大事である事は知っていても、子供の個性によっては親の必死さについてこれない子もいます。
親が自分の為に一生懸命でどんな時もほめてくれるから、「悲しませたくない」と思う子もいたり、
「親に嫌われたくない」
「親に関心を持ってもらいたい」
「自分の思いを通していたい」
と、子供の思いはさまざまです。
親が精一杯している行為が子供にとっては押し付けとなる事から反抗もなかなかのものになってきたりすることで『子供はかわいいと思えない』という結論に至ってしまったのではないでしょうか。
実は、子育ては子供の成長のお手伝いをしていると同時に、親の精神向上にも大きな影響を担ってくれています。
子供の反抗で知ることは...
親の短所を子供の反抗を通して知ることになります。
私自身も子育てを通して、
「これって、わたし?」
と思って気持ちや対応に気をつけていると子供から
「お母さん、私(僕)がするね」
と言って手際よく物事を手伝ってくれたり、気遣ってくれるのです。
子供達に聞くと、
「『いつも助かるわ、ありがとう』と何もしているわけでもないのにちょっとした行為に、お母さんからの感謝の言葉が帰ってくると『やってあげよう」と思う。」
という言葉が返ってきました。
何気ない日常の生活の中で
『ありがとう』
という言葉や
嫌な態度に対しても
『お疲れ様ね』
『頑張っているわね』
の言葉で和んだ雰囲気になるようです。
子供をよく叱る人は、親の思った通りにしたがる傾向がある事から、子の反抗もさながら親の疲労感は半端ない事ことに気付かされることとなります。
子供の成長と共に親自信も学んでいて子供の気持ちを理解しながら、親の気持ちも伝えていくと多少のずれがおきても子供にも理解してもらえる時が来るようになります。
娘の中1の孫は、学校でいろいろな体験を通して自分の気持ちを正直に伝えることで誤解が回避する事を学んだことから、親や妹にも素直な気持ちを伝える努力をするようになり始めました。
まだまだ波はあるとは思いますが、娘にとっては向き合える時間が徐々に増えてきた事が嬉しく、明るく楽しく接することが増えているようです。
知り合いの娘さんも反抗期に、親がそっと見守り応援してくれていることを理解できるようになった頃、何も言わずに夕食の準備がされていて、食卓に目を向けた母親の目から涙が流れその姿を見た娘さんは「お母さん、いつもありがとう!」といわれたそうです。
そのお母さんは、益々家事も子育ても仕事も日々を笑顔で楽しんでいると言われています。
人生いろいろな時がありますが、家族はお母さんの笑顔からエネルギーを受け取っていることを改めて教えてもらいます。
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