「うちの子・孫は内弁慶なの?このまま大人になったらどうしよう」と悩むお母さんと祖父母。
子供の内弁慶の特徴や心理を理解していき、原因を取り除いていくことでほぼ改善されていきます。
内弁慶を作った原因を突き止めていき、子供・孫が内弁慶からのびのびと明るい、その子本来の姿になってもらえることが親や祖父母の望みでもあります。
内弁慶になる子と自分らしくいられる子の違いの原因と改善を知ってみましょう。
内弁慶になる子・孫の特徴
内弁慶と言われる子の特徴は、家にいる時と外にいる時では別人のような言動が見られることです。
内弁慶の子の特徴を知ってみましょう。
1. 外では自分の意見を言わず他者の話にあわせる。
2. 裏表のある性格
3. 見栄を張る
4. 外面がいい
5. 外では無口だが家では自分の想いを押し通す
6. 外ではいい子にしている
7. 外では大人しく家では威張りたがる。
内弁慶になる原因
内弁慶になる原因は、親からの影響が大きいといわれています。子供の性格もありますが、物事を学んでいく身近な環境はやはり、親や祖父母からです。
親や祖父母が原因を作っていると責められているように感じるかもしれませんが、親も祖父母も、子や孫の言動のおかげでたくさんの事を学ばせてもらっていることに気が付かせてもらえているのです。
人は老いも若きも関係なくいつまでもいろいろな面で成長させてもらっていると思っています。
親子兄弟友達との関係で自分の欠点が見つかったりします。
家族が長所も短所も受け入れられずエゴ的な感情が先走ってしまい、相手を理解することを認めてあげられない点に原因があるのではないかと見られます。
1. 頭ごなしに強く怒る
2. 子供の言動に厳しい
3. 過程より結果を重視
4. 子供の話を無視してしまう
5. 努力しても褒めない
6.いい行ないをしても当たり前
少し厳しく表現しましたが、心当たりがあれば少し見直してみましょう。
内弁慶の改善法
内弁慶になる子どもに多く見られることは、育てられた環境や生活環境からくるものがほとんどではないかということを知れば、親や周りの大人たちが子供との接し方を見直すことで、その子らしく素直に周りとのコミュニケーションの取り方もできるようになっていきます。
1. 自信をつける
よく叱られたり怒られている子は、自分の言動に自信がなく常にびくついています。
子のやった行動や自分の本当の気持ち聞く前に叱ったり怒るよりも、目標に届かず失敗しても頑張った過程や努力した行いを褒めることで、失敗した過程を一緒に追求する力を身に付けることから自信もつき、諦めずに探求心も目覚めても行きます。
2. 指摘より褒めてあげる
子供も大人も指摘されることが多くなると諦めたり、やる気を失たったりしてしまい中途半端な気持ちを抱えることからストレスを抱えるようにもなってきます。
小さなことでも、努力していることに目をやり頑張っていることを称賛されることで見守られて応援されていることで積極的にもなったりします。
3. 否定した言葉は使わない
一生懸命努力している途中で、否定的な言葉を言われてしまうとやる気をなくしてしまいます。
親から見て失敗するかも知れないと思っても、先読みしないで、否定的に物事を取らずに今の現状を応援していきましょう。
4. 忙しくても無視しない
親や祖父母は、自分たちが忙しい時などは、つい子供の話を無視して自分の仕事に熱中してしまうことがあります。
無視は自分が嫌われているのではないかと不安にさせることになりますから、子供の話に耳を傾けて今している仕事の手を休めて聞いてあげましょう。
5. 頑張っている行為を見過ごさない
子供は外に出ると子供なりに精一杯頑張っています。
時にはいじめられたり、嫌がる行為をされてたり、持ち物をなくされたり、お友達をかばって自分が辛い思いをしてしまったり、一言いいたくても言わずに我慢したりして、頑張っている行為を誰かに認めてもらいたい時があります。
子供の様子がいつもと違う時には、学校での出来事を聞いてあげる時間を作ってあげましょう。そして、頑張っている我が子を褒めてあげましょう。
6. 子供の先回りした言動はやる気をなくす
子供自身が考えて行動をしようとしたときに、親がこれはよくないと子供のやる気をなくさせるような行為をしてしまうことがあります。
危険な事や明らかに人の迷惑になる行為ではない限り、温かく見守り自主性を高め体験させていくことは子供の感性を高めるうえでとても大切なことだと思っています。
つい口を出したくなる心配癖を押さえて、子供を見守っていきましょう。
内弁慶の子とそうでない子の違い
人には生まれ持った性格という基本的な物はあるかと思いますが、何も知らない真っさらな状態で生まれて、親の性格や知識や環境によって大きく子供の持った個性が引き出される子もあれば、個性を表現できないで苦しんでいる子もいます。
そこにはどんな違いがあるのかと言えば、親子の関わり方によっては子供が自分の存在の表現の仕方が上手な子と、あまり上手に表現できないでストレスを抱えている子がいることです。
その違いは、幼少の頃に親や周りの大人がどのように子供と接して来たかでかなり異なります。まっさらな状態でこの世に生まれてきた子供は1つ1つの出来事を身に付けていくことも知ってみましょう。
1. 優しく接してもらえば、優しい心を学ぶ
2. 思いやりを与えられれば、思いやる心を学ぶ
3. 無視されれば、無視することを学ぶ
4. 怒られて育つ子は、人を怒ることを学ぶ
5. 馬鹿にされれば、人を馬鹿にすることを学ぶ
6. 荒い言葉を浴びせられると、荒い言葉を使うことを学ぶ
7. 感謝の言葉を聞かされれば、感謝の言葉を学ぶ
8. 意地悪をされれば、意地悪を学ぶ
9. 親切にされると、親切を学ぶ
10.物を大事にすることを学べば、物を大事にする
11.「失敗は成功の基」の教えは、やり遂げることを学ぶ
子供は純粋です、最初は良いも悪いもわかりません。
最初は親から学び祖父母や兄弟、幼稚園の先生やお友達からたくさんの事を学び覚えていきます。
我が子を外でストレスを抱えるようなことにならないように、家でも外でも自分の気持ちを素直に言え、自信をもってのびのびと育っていってほしいと思っています。
我が家の孫も内弁慶
我が家の孫も内弁慶で、ママが一番大好きです。
大好きなはずのママに厳しく激しくストレスを発散してきます。娘は自分が嫌われているのかと真剣に悩んでいましたが、いろいろと体験する中で少しずつ理解ができ始めています。
それは、子供の事を考えて注意をしたり、いけない事を叱っていてもつい自分の感情で行き過ぎ躾であったり教育から外れてしまっていたことです。
息子の反抗であったり、正直さが欠けるような導き方が知らない内にあったのではないかということに気が付いてから、少しずつではありますが自分の本当の気持ちを隠さずにいえるようにもなっています。(まだまだ時間はかかりそうですが…。)
もともと、ママのお手伝いをしたり、家族が喜ぶことをするのがとても好きな子でしたから落ち着いている息子の姿を見る娘の顔には、微笑みと安堵感が見られるようにもなってきています。
娘曰く
『未熟な自分を子供に育てられている気がする』
と言っています。
少し余裕ができてきたのかもしれませんが、ゆとりを持って接しているつもりになっていたことなど、
『子供と一緒に成長していきたい』
と、とても前向きでいます。
祖父母としてのホローは今後も続けていき、少しでも役に立てられれば嬉しいです。