孫が生まれてきて嬉しいはずが、泣き声やわがままな孫や息子娘夫婦の態度にストレスが溜まりイライラするという祖父母の意外な言葉を耳にすることがあります。
息子娘夫婦が出産後も共働きを考えていても子供が実・義祖父母に懐かず、人見知りが酷いため泣き叫ぶ孫の姿に祖父母の孫疲れと孫にイライラしている対応に驚きを隠せない息子娘夫婦。
祖父母と孫との関係に息子娘夫婦がどのように対応をしていいのか思案しながらも生活面や金銭面に協力をしてもらえるような関わり方ができればと考えていたり...。
孫や息子娘夫婦にイライラする祖父母としない祖父母のどこが違うのかをいっしょに考えてみましょう。
孫にイライラする祖父母
祖父母にとってこれから生まれてくる孫は楽しみで、孫が好きそうなものを準備したり、孫との接し方の本を買ってきたり、孫と祖父母の関わるガイドブックを手にしたりと孫との関わりにとても関心を持っています。
期待をして待っていた孫が、よく泣き愚図ることが激しいこともあって孫への可愛さが少し半減したり、長時間面倒をみているだけでイライラしたりで、生まれてくる前とは少し気持ちの違いが起きて頼まれて孫の面倒をみた事で知る祖父母自身の体力の無さが浮き彫りとなって孫の面倒をみることへの不安が起きることがあります。
最初は泣き声が可愛く感じていたことも、次第に手のかかる孫へイライラし始める自分自身に対しても年老いた自身を責めたりとさらにイライラを募らっせたりと...。
共働きを考えている息子娘夫婦にとっては、自分たちで子育てを考えていても現実はなかなか子供の小さなうちは難しいものであることも知り、祖父母に協力してもらえないと不安も起こります。
祖父母側は、たまに面倒をみることは疲れやストレスを感じることも少ない事を理解していても、週に5日間も孫の面倒をみることになると思うと自信がなく、協力をしてあげたいけれど心身に自信がないという祖父母が案外います。
私自身も孫が帰省するのが楽しみで、60代に入って50代の頃とは心身の疲れ具合が違うことを知ることになった時にはショックもありましたが、受け入れることの大事さも逆に教えられたように思っています。
そのお陰もあって、子供たち自身があまり親に心配かけないように甘えないようにしっかりしないといけないという自立のメリットもおき、私はと言うとちょっぴり寂しいような嬉しいような不思議な気持ちでいます...。
ご近所でもよく井戸端会議で出る、祖父母自身のしたい事、やりたい事も孫の世話が優先することに対して距離を置きたい気持ちになることもおきたりすると言います。
しかし、息子娘夫婦によっては、祖父母の協力なくしては困ることがあることから祖父母の意外な親の対応に戸惑いが・・・。
息子娘側の気持ちとしては、待ちに待った孫の世話に「息子娘の子は可愛い」と思ってくれていると思ていて、祖父母が都合をつけて孫の面倒を見てくれることが自然の流れで当然と思っていることに対しても、実・義両親はあまり気持ちよく受け入れない点もあったりするようです。
私の知り合いは孫が可愛いのに娘が困らないようにと思いつつ、気持ちと体がついていけなくイライラする気持ちを、夫に何故かあたっているらしく何か気に入らない事があると「自分で使ったものは片づけて、子供じゃないんだから..!」と一言夫にあたっているとも言っていました。
孫の成長と共に言うことを聞かない孫へのイライラ
孫の成長に伴って孫の意思表示もしっかりしてくることから、親や祖父母の言うことを聞かなく自己主張が強くなることで親も祖父母もストレスとイライラが増し、つい感情的になって怒ってしまうことがあります。
子供自身も親や祖父母に自分の気持ちを理解してもらえずストレスが溜まりイライラして人や物にあたるような言動をとることからさらに親はイライラが増し、孫と息子娘夫婦の関わり方や接し方に戸惑いを感じ注意できない祖父母のイライラもおきてしまいます。
イライラの原因
人は感情の生き物といわれるほどですから、イライラするにはイライラする原因が当然あります。
イライラする原因の対策ができればお互いの気持ちが通じ合い穏やかに物事を解決できることから親のストレスも軽減され子供のイライラがみるみるうちに改善されてきます。
子供や親、そして祖父母の子や孫と関わる時におきるイライラ感情を詳しく知ってみましょう。
子供のイライラの原因
子供がイライラする原因と考えられるのはいくつかの要素があります。
- 自分の気持ちを上手に言葉で伝えられない
- 怒ることで親や祖父母にかまってもらえる
- 一所懸命頑張ったことも親は褒めてくれない
- 親の思った通りにしないと怒られる
- 出来ない事を責められる
- 子供だけに片づけが厳しい
- お手伝いをしないとお願いを聞いてもらえない
- 友達にいじめられた
他にもいろいろありますが( ^ω^)‥
親のイライラの原因
母親がイライラする原因には子供だけでなく、環境の違う物通しが一緒に暮らすことでいろいろなすれ違い等が起きることもあったり、子育てについても意見が違っていたり、仕事、ご近所付き合いなどいろいろなストレスを感じてイライラすることがあります。
- 子供が言うことを聞かない
- 子供が片付けをしない
- 子供が勉強をしない
- 食事の好き嫌いが激しい
- 家族が家事はママがすることが当たり前
- 夫の家事と育児の協力がない
- 自身が親としての不甲斐なさ
- ご近所や子供の親同士の付き合い
- 親との関係
- 仕事先での問題や人間関係
祖父母のイライラの原因
祖父母の息子娘家族との関わりの中でイライラする原因には、仕事をしていたり、趣味やライフワークがあったり、家事を専業としている人ではイライラの原因も多少異なってはきます。
孫との関わり方には、娘とお嫁さんとではかなり異なった対応になって、イライラする感情もまた異なってきます。
年齢を増すと体調が悪くなることもあって物事がイライラし始めることもおきたり、心のバランスが崩れ些細なことが気になったり、多方面でイライラが起こってきます。
娘と娘の孫に対してのイライラ
- 毎週泊りに返って来る
- 孫を預けて息子娘夫婦だけで出かける
- 実家にくると子供の面倒を一切見ない
- 帰省期間、家事の手伝いをしない
- 感謝の言葉がない
- 子育て方針の異なり
- 孫にいつまでも怒っている
- 気に入らないと孫がいつまでも泣き叫んでいる
- 部屋中を騒ぎ走りまわる
- 孫に危険な事を忠告すると癇癪を起こす
- 一日中の子守は体が辛い
嫁と嫁の孫に対してのイライラ
- 孫を抱かせてくれない
- 孫にプレゼントをしても使ってくれない
- 子育て方針が昔と異なり、口は出せない
- 孫と関わることを拒絶する態度をとる
- 気に入らないと孫がいつまでも泣き叫んでいる
- 孫がママの顔色を伺っている
- 孫の相談を受けることに躊躇
- 孫の行事に呼ばれない
祖父母自身のイライラ
- 健康面が心配
- 計画性がなくなった
- 物事悪くとらえやすい
- 心配性になった
- 趣味や興味に飽きてしまう
- 人に気を遣うことが面倒
- 我が儘な対応が増えた
イライラの原因を心理学から知ってみる
イライラの原因を心理学の観点からみると、自分の枠組みの中に相手が治まれない状態の時に起こるようです。
つまり自分の悩みや不満・問題や落ち込んだ状態でいるのがイライラした感情です。
人は自分の枠の中に収まっていてくれたら、特別問題もなくスムーズに物事が運んでいきますが、如何にせん人の感性は自分との幅や奥行きが異なっていることは事実です。
イライラの原因を自分の中に起こさないためには、心理学でいう自分の枠組みを変えるという「リフレーミング」することで、自分の感情を変えることによって理想の状態を作っていくことになるということです。
つまり、今起きている状態を気付きの状態として自分自身を見直す機会、これから良き考え方やいい関係が作られる機会と受け取ることで相手も物事も自分自身もよくなっていく為の変化と受け止める事ができます。
イライラする祖父母しない祖父母の異なり
イライラする祖父母は自分の枠組みの中で孫や息子娘夫婦と関わっていることになり、とても苦しく辛い状態を自ら作っていることになってきます。
例えば、
子育て方針が昔と今とはかなり異なっているといわれていて、昔良かれと思ってしていたことがかなり変わってきています。
(今) 赤ちゃんが泣く時には、抱っこをする
(昔) 抱っこ癖が付くから泣いても抱っこはしない
(今) 虫歯の親のお箸で赤ちゃんの口に食べ物を運ぶと虫歯になる
(昔) 食べ物を親の口で砕いた物を赤ちゃんに食べさせる→赤ちゃん虫歯
息子娘夫婦と異なる思考や言動をすることで父母自身であったり、大切な孫や息子娘夫婦を傷つける結果を作ってしまうことになることを知りましょう。
自分の枠組みの中でいつまでもいる祖父母たちは、大事な孫家族との世界感が異なることから自然と孫家族との交流も徐々になくなってきていることも事実です。
孫家族と上手くやっているイライラしない人は、上手に「リフレーミング」をして自分の枠組みを外したり,変えたりしている祖父母は孫家族に大事にされたり、行事に声をかけられたり、気遣ってもらったり、感謝されることが私の周りには多いように思います。
では数年前のイライラしていた私はというと、自分の世界感つまり自分の考えや決め事など私の枠組みの中に収めようとした生き方をしっかり持っていた頃は疲れとストレスとイライラは大いにありました。
イライラから解消する方法
イライラする祖父母は息子娘家族の考えや価値感を受け入れられなく、自分の世界感の中に入れようとして起こった悩みや落ち込む状態を自ら作り、相手の価値観を親であっても変える事などはあってはならないと体験も交えた私は思っています。
自分の枠内にいれようとせず、娘家族の気持ちを大事に思ってあげてなく押し付けとなっていることに気が付いたことから、娘家族の幸せはいろいろな体験を踏まえ積み重ねていくことでしっかりとした家族の深い絆ができていくように思えるからです。
祖父母や娘兄弟は、娘家族の人生をホローしたり応援する役割として常にそっと見守りながらの援助の手が欲しい時に動く事がストレスやイライラすることもない状態を自然に作っていくことに繋がるように感じています。
行き詰っている状態から考えや思いの言葉や行動を変える「リフレーミング」することで、理想の状態を作っていくことになります。
「頑固」→「信念がある」
「よく怒る」→「理解してほしい」
未来に向けて思考を少し変え、息子娘家族に理解と共感を持ちつつ、祖父母としてできる範囲の協力をすることで信頼関係を築いていけたら相手にイライラすることもなく穏やかに付き合っていけることと思います。