近年離婚率が高くなった日本、離婚後の孫との関係が閉ざされて祖父母が「孫と会いたい」と思っていても会えない状況でいます。
息子夫婦の離婚後に孫とどのような付き合い方をさせてもらえるなのか、祖父母自身どこまで踏み込んでいいのか思案にくれています。
可愛い孫に会える事ができれば、会わせてもらいたい気持ちが日に日に募ることから学校帰りや塾の帰りに遠くから、若しくは近くに来て孫の喜びそうなゲームやお小遣いを渡す祖父母もいらっしゃるようです。
離婚 孫に会えない祖父母! の記事を書かせて頂きましたが、孫のかわいさは十分理解できますが、離婚するにも双方の思いがあっての決断ですから、孫に関わる人たちの気持ちをしたためてみましょう。
息子夫婦の離婚で孫との付き合い方
息子夫婦が離婚を決断するまでには、かなりの月日と精神的な苦悩が伴なっての決断です。
ましてや子供がいるのであればなおの事、精神的な苦悩や経済的な不安は計り知れないものがあっての結論かと思います。
だから、
簡単に孫に会いたいなどと軽はずみなことが言えないでいる祖父母たちの気持ちがあるからこそ、遠くから見守りそっと元気な様子を見たいと思われるのかもしれません。
孫は子供よりかわいいと言われる方もいますが、大事に育てた子供の子だからであり血の繋がっている子であるがゆえに、かわいさも一入なのかもしれません。
離婚の内容によっては、離婚後の元夫や義父母との付き合い方も変わってきます。
- 夫の不倫
- 夫の暴力
- 妻の不倫
- 義父母からのいじめ
元嫁が義父母からのいじめや元夫の暴力の場合には、孫と関わり付き合うことはなかなか難しいと思われます。
元夫の気持ち付き合い方
経済的に自立していない未成熟子がいる夫婦の離婚では、かなりの高い確率で親権は母親が取っています。
離婚をして子供の親権が元妻にいった場合には、父親には子供と別居した親が子供と交流できる権利である面会交流権がある事から話し合って決めた日に子供と会うことはできます。
養育費を毎月子供に送ることで、子供との繋がりを大切にしています。
子供から「父親と一緒に暮らしたい」と言ってもらいたいと願っている父親もいます。
元夫側の祖父母から「孫に会いたい」といわれても別れた妻に拒否される事から我慢していることがあるようです。
父親の祖父母との付き合いは残念ながら難しそうですね。
【民法第766条1項】
父母が協議上の離婚をするときは、子の監護をすべき者、父又は母と子との面会及びその他の交流、子の監護に要する費用の分担その他の子の監護について必要な事項は、その協議で定める。この場合においては、子の利益を最も優先して考慮しなければならない。(wikibooks参照より)
親権者の優先
心理的に子供との結びつきが強い親の方に親権が認められることから、共働きで母親が帰宅が遅く父親が子供の面倒をみている場合には、親権が父親にいく場合もあるようです。
祖父母の気持ち付き合い方
上記にも書かせてもらいましたが、
可愛い孫に会いたくて、学校帰りや塾の帰りに遠くから、若しくは近くに来て孫の喜びそうなゲームやお小遣いを渡す祖父母もいらっしゃるようです。
孫がかわいくて学校帰りや塾の帰りに待ち伏せて、孫可愛さがエスカレートして連れて帰ってしまうというこの行為は法を犯す行為となるようですから、決してしないようにしましょう。
親権が元嫁にいった場合には、なかなか会うこともできなく交流は難しいかもしれません。
▶参考記事:離婚 孫に会えない祖父母!
孫に会いたい気持ちは理解できますが、それぞれが選んでいく道をそっと見守って幸せを祈っていてあげることが祖父母の深い愛かと信じているといっていた方がいます。
数十年前の話ですが、母親が亡くなり遺品の整理をしていると丁寧に納めてあった箱がみつかり、開けてみると、離婚した息子の孫宛ての手紙と笑顔いっぱいの孫の数枚の写真とお金がはいっていたそうです。
手紙内容は「○○ちゃん、幸せになってね。」の一言だったそうです。
遺品を片付けていた家族皆が、孫を思う深い愛情に涙を流したそうです。
後日、元夫が亡き母の遺品をもって元嫁と娘に会いに行き手渡すと、お孫さんは長い間、祖母から大切に思ってもらっていた深い愛情に涙を流していたそうです。
数日後、祖母のお墓参りと祖母の好物を手にしてお位牌に手を合わせて帰られ、祖母の月命日には毎月お花がお墓に飾られていたそうです。
離婚するにあたっていろいろな思いがあったことが伺え、いつまでもお孫さんの心に深く祖母の愛情が残ることになったようです。
離婚をしても、
祖父母は心の中で孫と
関わっている付き合い方
をしている事もいい教訓でもあります。
「孫に会いたい」という感情より、深く温かい思いを風に乗せた付き合い方が出来たら素敵ですね。
離婚した元嫁の気持ち付き合い方
離婚をし親権を得て子供との生活も精一杯の努力をしつつ、毎月決められた日に子供を連れて分かれた元夫との時間も義務としている辛さもあるようです。
中には元夫の実両親が孫たちに会いたいと言っていることを伝えてくることもあります。
どうしても孫と付き合っていたいと思っていても元お嫁さんにすると苦い思いをして分かれた夫の親であり、夫の両親とも上手くいっていないのであれば、「あわせたくない」「付き合っていたくない」と思う気持ちも自然かとも思えます。
元嫁と義父母との関係があまりいい関係ではなかった場合には、孫が「祖父母に会いたくない」と言ってくれる言葉を待っていたりする話も聞きます。
孫も祖父母と母親が上手くいっていなかった場合には、母親の気持ちを優先し、交流を避ける対応をしてくるようです。
ただし、
元夫とはうまくいかなかったとしても、
義両親と良い関係を築き上げていて、離婚をしても何かと心配をしてくれ連絡をしてくる方については例外があるようです。
お互い離婚を決めた深い苦悩の中での結論ですから、子や孫が幸せになる方向で動いてもらえることを願っています。