世界を揺るがす新型コロナウィルスから学ぶ人々の生活と精神性を誰もが感じ取っていることではないかと子育てを手伝っていて感じています。
祖父母が娘家族や嫁家族を褒めると孫の「自己肯定感」や「自己有用感」が自然と高まる傾向がある事が起きているからです。
子供にとって母親の存在は大きく、相手の行為を称えると何故か親子関係が上手くいくという娘や知人の娘さんたちの声を聴くようになりました。
「自己肯定感」はよく耳にしますが、「自己有用感」は聞きなれない人もいるかもしれません。
知っておくと祖父母や子供、孫たちの自己の価値を高めることにつながり、思いやりが出来たり人間関係が良くなるという
「いいこと尽くめ」
です。
いま世界で起きている状況だからこそ『強く生きていく知恵を学んでいる』と捉え、精神の向上に向けて大人たちができる事ではないかと思っています。
母親や祖父母や孫たちが褒め合うと何がいいの?
人は人から自分の言動を褒められるととてもいい気持ちになりますね。
私などは褒められると、次に何をしてあげようかと気持ちがウキウキします。
子供も孫も努力している行為を褒めると照れたりしながら嬉しそうに
「僕・私 こんな事ができるよ」
「何か手伝うことある?」
「困っていることない?」
「パパ・ママ、ありがとう」
「おばあちゃん、ありがとう」
と、言動に自信をもった雰囲気を醸し出しながら、気遣ってくれたり、逆に感謝されたりします。
本当に嬉しい関係になり、相手を褒めることの大切さは身を持って体験します。
その逆に、
相手の気持ちや意見、行動を肯定せず否定して自分の意見や考え方を言うと、相手から否定の嵐の言葉が返ってきてから気づく、
「そうね、と聞いておけばよかった」
と落ち込み後悔するときです。
自己有用感を知っておくと幸せ
褒められることで起こる感情は
自分の行動が
相手の役に立ち喜んでもらえた
満足感であったり幸福感が残る
これがいわゆる「自己有用感」と言われるものです。
自己有用感とは
他者との関係の中で、「自分は役に立っている」など、自分の存在を価値あるものと受け止められる感覚のこと。
用語集 http://www.saga-ed.jp/より
自己有用感は自信のある子供へと育っていきます。
自分の存在価値を認められることは大人でも嬉しいのですから、子供は尚更、自分の存在価値を評価され認められれば、「もっと役に立ってあげよう」と思う行動をとってくれます。
自分と関わる人たちから自分がとても大切な存在であるのではないかと自分自身が認識することから、人への思いやりや自分の行動や言葉にも自信が付いてきたように孫を見ていて感じます。
私たち大人でさえも自己有用感を感じるのですから、子供はもっと純粋に受け止め行動してくるのだと改めて学びもしました。
「自己肯定感」は、自分は価値がある存在であり、大切な存在であるという肯定できる感情です。
つまり、
自分のいい所も、
ダメな所も含めた
ありのままの自分を好きになる
事です。
子育てをしていた当初を思い出すと、「自己肯定感」を下げさせてしまう言動をしていた気がします。
親や大人たちは子供にこうなって欲しいと願うあまりに子供の短所を指摘してしまうことがある為、孫の子育てのお手伝いをしていて長所も短所もどちらも認めてあげられることが人を成長させることである事を、大人たちが理解していることが大事である事をつくづく感じます。
新型コロナウイルスから学んでいる大事なこと
いま世界で起きている新型コロナウィルスから、私たちは家族の在り方やどれほど豊かに過ごさせているか多くの人たちのお陰で成り立っていることを見直すきっかけとなったのかもしれません。
新型コロナウイルス感染症対策として、3月から小中高校などが全国一斉休校となり長引く臨時休校だからこそ、私たち大人が家族の絆を大切にすることを深い視点で捉えられたら、今ある現状を受け入れる心の器の容量も自然につくのではないかと考えさせられることを娘たち家族と話し合う機会がもてた理由でもありました。
子供は純粋に物事を捉える素晴らしい能力が備わっていることも感じ取れるからこそ、大人が社会に否定的な言動をとる行為をすればその行為を受け入れるようになるからです。
今ある現象に対してどのように対処していくことが望ましいのかを家族で話し合う行動は、子供に予期せぬ出来事が起きても何が望ましい行為なのかを考える智慧がつく機会でもある事と捉えていけると子供の未来に希望が持てます。
この時代を上手に生きていける心豊かな子供となり、心身ともに成長していってほしいと思っています。
その役割は、親であり祖父母や身近な人達の支えではないでしょうか!
子供達の今の現状は
- 外出の制限
- 自由に遊ぶ事がままならない
- お友達とも遊べない
厳しい状況下の中で明るく元気に過ごすには、親や祖父母や身近な人達の温かい言動があってのことです。
メールやLINEのやり取りも愚痴や不平不満・悪口・泣き言・文句を極力言わずに、子供や家族の頑張っている所や上手く回りきれない所を試行錯誤して励まし合っていくことから多くの事を学ぶ事ができます。
1人暮らしをしている方や何年もご無沙汰している知人から、数年ぶりに連絡が入り温かいメ―セージのやり取りをする機会も頂く事ができ、それを聞いている孫達も人との大切な繋がりを学んでいてくれているのだと改めて考えさせられます。
悪くとらえる事より、物事をどのように捉えるかを子供の純粋な目と心が常に身近な大人や社会を見ていることを知っていくことの大切さを改めて学ばせてもらっている日々です。
家族や多くの人たちのお陰で今を生かされている尊いことに感謝ですね!