親の威厳が凄く親が怖くて「親に言いたいことが言えない」という子供。
子供が一番信頼しているはずの親に自分の思っていることや考えている本当の自分の気持ちを親に言えないでいると、大人になっても自分の気持ちを言えないで、周りに遠慮したり気を遣う生き方を選ぶようになっていくようです。
親が子供の事が気になって細かく口を出す子供の多くは、自分の気持ちを言う事で、両親に嫌われてしまったらどうしようと思う事から、親のいう事を聞くいい子でいるようになってしまうようです。
自分の気持ちを言っても親から「それは違う」と否定された言われ方で育ってしまうと、自分が親にして欲しい事も言えない子になってしまいます。
親は子供に幸せになって欲しい、夢に向かって生きて欲しいと願っていても、親の威厳が強くて子供の夢を壊していることもあります。
子供が親に遠慮して何も言えない、何もやれない子になる前に、子供の表情や話し方で親に愛されているという自信を持たせてあげてみませんか?
親に本当の事を話せなくなった理由
子供が一番信頼しているのは親です。
子供が信頼する親から、
- 今している事
- やりたい事
- 考えている事
に対して、否定的な言葉を投げかけられると自信を失う結果になるようです。
親の言うとおりにさせる言葉であったり、常に子供のする行為に対して親の言うことを聞かなければ叱られる環境の中で生活をしていると何も言えない子になってしまうということが起こります。
子供は親から後押しされる言葉を投げかけられれば、自信をつけながら前進しようとする気持ちが高まっていきます。
私たち大人も、いいアイデアを提示しても上位者から認められなかったり、頭ごなしに批判されると改善したいと思う気持ちさえ萎えて上位者の指示に従っていこうという事と同じではないでしょうか。
子供自身に未来の夢があっても権威のある親に育てられたことで、親の言うがままの道に進むことが一番いいと思わざるを得なくさせられている事にもなりかねません。
優しい子になると親を悲しませたくないからと自分の気持ちを押し殺してしまう子もいます。
親に自分の気持ちを素直に言える子
自分の考えを素直に言える子は、親側が子供の気持ちを先ずは聞いている事です。
押し付けるのではなく子供の望むことを聞いてから、危険があればその理由を子供に分かりやすく伝えていきます。
どうしてもやりたいと言って親が説明しても理解できない場合は、余程のことがない限り親が付き添って体験させています。
心配性の親ややることに意味がないと思っている親になると、子供の気持ちより親の判断で子供の希望を諦めさせてしまうことが起こります。
子供によっては挑戦したがる子、最初から怖がって諦める子など持って生まれた性格もありますが、親の都合で親に言いたいことも言えない子になると、自分の意志で興味を持っていることを言えない子になってしまいます。
親に言いたいことを言って親を困らせることもありますが、親が子供の自由な発想や意思を押さえてしまうことになれば、子供の成長段階で自分の気持ちが言えなくなって、流れのままに従ってしまって、後戻りができないことが起こってしまうことがあります。
実例:友達関係で気持ちを言える大切さ知る
知り合いの方のお子さんの体験ですが、いつも仲良く遊んでいる3~4人のお友達と公園に遊びに行く約束をしていて、お小遣いは1000円という事だったそうです。
母親は、子供の一日の計画を聞いてから送り出したようです。帰宅は3時のはずが1時ごろお金が足らないからと一時帰宅をしたようです。
不思議に思い、詳細を聞くと「お友達がもっとお金を持ってきてあそぼうと言われたから…」
驚いた親は、外にいるお友達に
「いつも遊んでくれてありがとう」と言って傍に近づいていくと
「おばさんいたの?」の反応に
「喉乾いたでしょ、ジュースでも飲んでいかない?」
と誘うと、
「○○君を送ってきただけだから....」
「失礼しま~す」
と言って帰ったそうです。
自宅に戻って息子さんから詳細を聞くとお友達は500円のお小遣いで息子さんだけが1000円だったそうです。
お友達は、喉が渇いたと言われ息子さんが3人分のジュース代を払ったそうです。
みんなでゲームセンターに行って息子さんのお金を借りて遊ぶつもりでいた事がわかり、今までにもこのようなことがあったかを確認すると初めてだったようでしたが、息子さんは楽しかったとの事でした。
この体験は、親子にとってとてもいい経験にもなったと同時に、子供に考えて行動する前にいつも親が先回りをしていたことを気付かせてもらったいい出来事でもあったようです。
その後、母親が友人の一人のリーダーを何度か招待したことで、息子さんといい友達関係を築くようになったようです。
息子さんも自分の気持ちをはっきり伝えることの重要性や物事を知っておくことの大切さを学ぶことになったようです。
子供が話せる環境を作る
子供は突拍子もない発想をし、奇想天外な行動をとり大人を驚かせることもあります。
子供の発想は親から見てつい
「ダメよ」
「危ないからやめなさい」
「どうしてそんなことするの」
と大人目線で子供の表現力をつぶしてしまうことが起こります。
子供は否定される環境が作られてしまうと、何も言わない考えない子になってしまいます。
先ずは、子供が親に何でも言える環境を作ることはとても大事です。
自分の気持ちを表現するためには、表現力が必要になってきます。
表現力の豊かさは、「話し方」や「書き方」や「語彙力」「表情」などが大事になってきますから、自分で考えて伝えられるようになることが重要です。
親子の会話や家族にちょっとしたメモを渡す時など、家族とのコミュニケーションから自分の考えや気持ちを言葉や文章で少しづつ表現をする環境を作ることから始めていく事もいいと思います。
ここがポイント
親の褒め上手は子供の表現力を伸ばす
怒られて育てられた子供は、親との会話が少なく自分の気持ちを言っても怒られるだけだと思ってしまうことから、必要以上に会話をしなく成長と共に親が話していても聞いていないことも起こります。
表現力を伸ばす
- 子供を褒める
- 子供目線で一緒に考える
- 間違っていても怒らない
- 子供のできない事は親と一緒にやる
- 親の思った通りにならなくても見守る
家族の信頼関係も希薄になる事で楽しく毎日を過ごせなくなることも起こりかねません。
子育ては親育てとも言われ、子供が親に言いたいことが言えない環境から、子供が楽しく親に自分の考えや希望を言葉や文章で上手に表現できるような環境作りで子供の才能を伸ばしてあげたいですね。
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