娘や息子に孫ができれば、実母に孫が懐かないということは考えにくいものと思いがちですが、意外とある「実母に孫が懐かない」という現実です。
実母側は孫を可愛く思っていて孫を抱きたいと思っていても、孫が泣いてしまって実母に懐かない現実を見せられると息子も娘も困り果て実家に帰りにくくなることも...。
息子娘達は我が子の反応に驚きがはしり、実母も孫の懐かないで泣く状況にショックもあったりします。
しかし、全く泣かずに実母に安心して抱かれる孫もいたりします。
その違いは何なのでしょうか?
実母に孫が懐かない
私の身近なところでも何人かの孫が実母に懐かないお孫さんがいます。
最初みた時は、「あら!どうして...?」と見入ってしまいました。
私の子供たちや姉の子供たちは生まれてくる早々、母に抱かれると安心したような顔をして寝入ってしまうから、母の腕は「魔法の腕」とまで言っていて母が家に来てもらえると喜んだものでした。
私たち家族には、ちょっとしたエピソードがあります。
それは、孫に懐かれる母の考え方は、乳児が優先的で、入浴は孫が一番風呂でした。
父は、その後に入っているのですが、入浴中に少し孫が粗相をしたようで少し便が浮いていたようです。
すると母は、「赤ちゃんの便は、母乳を飲んでいる綺麗な便で汚いという人の方が変。気になるようであれば洗い流せばいいし、あなたのかわいい孫でしょ。」と軽く言い放った言葉に家族一同が首を縦に振っていたのですから神対応として私たち子供は未だにその言葉が残っているほど衝撃的な言葉でした。
孫がおばあちゃんに安心して抱かれ、離れないのは当然なのかも…。
孫が実母に懐かないのはどんな人なの?
懐かない実母の特徴として生前母が言っていたご近所の方々の言動を分析すると
*「子供が好きでない」と常に言っている
*「子供は大変」と愚痴を言っている
*自身が中心でないとイライラする態度
*傍にいて愛情が伝わってこない人
*物品を大切に扱わない人
*言葉尻がきつい
以上のような人が多くみられたと記憶しています。
確かに、知人やご近所でも上記に似たような感じの人は、孫を抱っこしようとすると泣いてしまう光景が見受けられます。
孫も大きくなればママの用事があるときなど祖母に預けられる場合は、子供ながらに置かれた状況を理解して祖母といっしょに家で待っているようですが、ママが帰ってくると思いっきり甘えるとも言っています。
乳幼児が感じる人の内面の温かさ⁉
孫が祖母に懐かない方に多い特徴は時代が変わっても心理的には変わらないのかもしれませんが、孫と孫家族と出来れば上手く交流をしていきたいと考えている祖父母であれば最初は懐いてもらえなくても、温かく見守って協力的であれば不思議と祖父母の所に行くようになった知人の方もいます。
私の父は大変無口な人で一見怖そうに見えますが、私の子供たちや兄弟姉妹の子供たちはおじいちゃんの側でおじぃちゃんがしていることを手伝ったり(邪魔している?)していますが、父は「こうするといいよ」といって丁寧に指導してその後はそっと見守り後は寡黙でした。
私の子供たちに「祖父の思い出は...?」と尋ねると、温かい人で何事も一所懸命だったという印象が今でもあると言いますから、孫に気をつかって話さなくとも危険がない程度に見守り自分を飾らなく自然そのままでも気持ちは繋がっているのかなと教えられます。
その人らしく自然体でいても、他者を大切に思っているだけで相手に何か通じるものがあるのではないかとさえ思えてなりません。
ご近所でも子供が苦手という人、人当たりがあまりよくない人、人との関わりが苦手という人でそれぞれに独自の個性を持った雰囲気の方でも赤ちゃんが泣かないでじっと見つめてきたり、笑顔をする赤ちゃんもいますが、そういう方が赤ちゃんを見つめる時の目にはどこか温かさを醸し出しているように思えるのです。
これは、私流の受け止め方ですが、乳幼児は人の外見だけでなく内面を感じ取る能力を持っているのではないかとも思っています。
実母に懐いて欲しいと思っている息子娘にとって、実母が孫とどのような関わり方をしたいかによっても異なることもあります。
祖父母が孫を外見上可愛く思っているのではなく、心から本当にかわいいと思っていれば自然に懐くようになるはずではないかと...。
私はそのように信じています。
それは、血の通った子孫だから...。
孫が最初の頃は懐かなくても、時を経ていくと祖父母の温かさが伝わり、祖父母と一緒にいたいと言ってくれるようになると思っています。
温かくそっと見守ってあげてみてはいかがでしょう。