同居のストレスというと生活環境の異なる他家へ嫁いできて家事や育児をしているお嫁さんの苦労とストレスは計り知れないものがあったり、娘さんはお婿さんと実親との板挟みでストレスが溜まっていますが、実は同居している実母や義母も同じようにストレスを感じていて...。
ストレスを感じていることを夫や息子に話すことから、夫やお婿さんや息子さんもストレスを抱えていたのです。
同居でストレスを抱え苦悩しているのはお嫁さんや娘さんばかりでなく、実は家族全員だったのです。
同居をすることでおきる家族との関係にストレスと感じる出来事と対処法を紹介していきます。
同居のストレスを抱えているのは誰?
同居で辛い思いをしているのは、お嫁さんとあたり前のように囁かれます。同居を決めた時には両夫婦の思いや夢などの理由があって決めた事でしたが、どんなにいい義両親であっても毎日一日中、顔を合わせていると休まる場所がないと感じてくることが起きてきます。
同居のストレスの解消が上手くいかなくなると別居や離婚という形になっていくこともおこります。
お嫁さんだけではなく娘さんと同居していても実両親と上手くいかなくなって別居する娘さん家族もいたり、息子夫婦と共同名義で建てた家に同居していった義両親が、有料老人ホームに入居という例もあります。
ちょっとした事が引き金となって自分の気持ちが抑えられなくなると、育った環境の異なる生活習慣、他家に嫁いだ気遣い、異なる考え方、特に金銭感覚の異なりはかなり大きなストレスとなってきます。
価値観の違いは、互いに長年培ってきていることもあれるため夫婦間でも喧嘩となることがあるのですから、当然ながら、義父母に対しては我慢をせざるを得ない部分であるためにストレスはたまる一方です。
同居によるストレスというと他家から嫁いできたお嫁さんの多くはストレスを抱えています。
が・・・、
実は義両親も娘や孫、
そして実の息子も
お婿さんも同居のストレスを抱えています。
ストレスの理由
◆両親の家に入居する側の息子家族であったり、娘家族の場合には、一緒に済ませてもらっているという遠慮があるため、実・義両親に対しての遠慮が自然に言動に現れてきます。
◆実・義両親も同居をしてくれているお嫁さん若しくは娘さん夫婦に対して感謝をしています。しかし、段々慣れが生じてきて互いの遠慮から相手への言動に対しての心の晴れない不満等々が徐々に表に現れてくることが起き始めてくることは否めません。
同居によるストレス
同居することでおきるストレスと感じることを知ってみましょう。
1. 毎日、一日中顔を合わせる
どんなにいい義両親であっても、気が付く感じのいいお嫁さんであっても毎日顔を合わせていると、ちょっとしたしぐさや言葉使いが気になりだし、一緒にいることに抵抗感が起きるようになってしまう。
2. 家にいても落ち着かない
我が家であり夫婦だけの部屋があっても、用事があれば声をかけられたり、部屋の中に入ってこられたりされて自分の好きなこと、やりたいことが自由になれなく我が家にいても落ち着かないというお嫁さんや娘さん。
やすらぐ家や部屋がない事へのストレス!
3. 毎日毎食、メニューを訊かれる
主婦になると一番のストレスと尋ねられたら、家族から「今日のおかずは何?」と毎日聞かれることだとも言われます。毎日2~3食を作っている人にとっては作ることも大変なうえ、毎日2~3回「おかずは何?」と訊かれることは苦痛です。
お嫁さんの場合もありますが、義母が食事作りを担当することもあります。
4. 外出時の声掛けが苦痛
買い物に行く時、子供と近くを散歩にする時など家から出る時の毎回の声掛けが苦痛になっている。常に神経を使っていて自由に過ごせていない事へのストレス
5. 気の休まる時がない
義両親がどんなにいい人でも、常に一緒にいることで気の休まる時がない。
6. 甘え、期待されている家事全般
家族によっては、家事全般をお嫁さんや娘さんが担当されている場合もあれば、実義母が家事全般をしている家庭があります。
手伝うことをしてくれないで一人で家族数人分の食事の世話から洗濯・掃除と一日中家事をしていることから過度なストレスとなることもおきてきます。
ストレスの意味や要因を知ってみる
同居をすると決めた時から同居の大変さを理解していなかったという人たちは案外多く、こんなはずではなかったということが起きた時に対処法が分からないということも耳にします。
育った環境や価値観の違う者同士が屋根の下で暮らすようになるのですから、当然いろいろな変化や刺激が起きても不思議ではありません。
ストレスになる要因を知ってみましょう!
ストレスとは、外部から刺激を受けることでおこる緊張状態といわれ、日常生活の中でおきる様々な変化が刺激となってストレスという原因を作っていきます。そして、驚くことにお祝い事も変化や刺激の緊張状態のためストレスの原因ともなります。外部からの刺激には4つの要因があります。
- 環境的
- 身体的
- 心理的
- 社会的
環境的要因・・天候や騒音など
身体的要因・・病気や睡眠不足など
心理的要因・・不安や悩みなど
社会的要因・・人間関係が上手くいかない、仕事が忙しいなど
ストレスを解消する方法
一般的なストレス解消法では、音楽を聴いたり、自然を満喫したり、運動をする、アロマを焚くなどといわれていますが、自宅にいての解消法はなかなか難しいものがあります。
私の知り合いの参考例ですが、祖母と義両親と自分達夫婦と子供2人の家族7人で生活している完全同居。
祖母や義両親はとてもいい人達だったことから同居、第1子が生まれるまでストレスと感じることなく楽しく家事や家族との関わりをしていたそうなのですが、子供の面倒もよく見てくれて家事もしてくれ助かけられるのだけれど、自分たち親子家族だけの時間を持ちたいと思うようになってきたようです。
家族は親切ですが、子供を取られた感やいろいろな面を否定的に捉えることが一気に出始め自分で自分が苦しくなってきたそうです。暗く落ち込んでいく事は子供や夫、両親、そして自分自身にもよくないと思い、ストレス解消法の本を読み漁ったようですが、何をしても一向に良くならなく、良くしようと思えば思う程苦しくなっていったそうです。
ご主人に相談すると、「君は何を望んでいるの?」と聞かれ言葉が詰まってしまったそうです。
「自分の望んでいるものって何?」真剣に悩んだそうですが、夫婦で子育てしたいと伝えるとご主人は考え込んで10日間時間をくれ無いかといわれたそうです。そして、転勤届を出して家族3人の生活が始まったそうです。
その後、第二子が授かり出産をしてから、体調を崩して実母・義母が交代でお手伝いに来てくれたそうですが、実母の対応より義母の温かさが身に染みたらしく、自分はいったい何を見てきたのだろうと自分の過去に涙したそうです。
そして、話し合いの結果、元の家に戻ることとなり親も自分たちも自分たちのしたい事、家事、子育てなどやってほしい事と自分たちだけでしたい事などの決め事などをし、互いが協調した環境を作ってくれるようになったそうです。
ストレスを感じていたのは嫁の自分だけでなく、生活環境や価値観の異なりで家族皆が気遣っていて譲り合いながら上手くやっていこうと思っていて、自分だけがストレスを抱えていると思っていたら、家族皆が何かしらのストレスをそれぞれが抱えていることも知ったそうです。
ストレス解消法
◆ 親の生活・子供の生活に入り込まない
◆ 相手の価値観を受け入れ否定しない
◆ 趣味を見つける
◆ 外出を楽しむ
◆ 運動・ジムに通う(体を動かす)
◆ 愚痴を言い合える仲間を作る
◆ 音楽鑑賞
自分を労う時間を確保して、ストレスを溜めないように自身にあった解消法を見つけて常に平常心が保たれる自分づくりをしていくことが大事です。