同居は無理だったという「同居の問題点」を悩みぬいて結論にいたり、別居を決意する息子夫婦の理由には嫁姑問題がほとんどです。
別居にいたる理由は、同居生活に疲れはてた結果です。
結婚前にはいい関係を構築していても、同居するとどんなにいいお姑さんお嫁さんであっても自由の無さや気遣いにストレスを抱えることで起こる原因が大半のようです。
同居の無理だった点を模索してみましょう。
同居は無理だった息子嫁家族の理由
世間で言われている息子夫婦や娘夫婦との同居を考え直したが方が良いと言われる理由にはいくつかありますが、親子の思いは世間とは違っています。
親と息子は同居に対する気持ちが一致していて絆の強さもあることから、
「自分の親と上手くいかない事は考えられない」と思っている息子は案外多いこと。
親も然り、
「息子と上手くいかない事はあり得ない」と考えている方が多いのです。
同居した結果、
現実は想像した以上に神経を使うことを知り
親も息子も未来に不安感を持ちつつ現状を維持している方が大半ともいわれます。
個性の強いお姑さん、
若しくは、
個性の強いお嫁さん
の場合には、家庭生活に疲れ果てて、これ以上の同居生活で互いの家族の心身が保たれないと感じた場合は、世間体を気にせず別居を決意していきます。
同居が無理となった理由
- 価値観の相違
- 共同のお風呂
- 食事のこだわり
- 自由の無さ
- 嫁の妊娠出産で起こるストレス
祖父母と息子嫁夫婦に多方面のこだわりがあることによって精神的なストレスが高まり、同居を継続しにくくなることが起こります。
同居の問題点は、育ってきた環境や価値観の相違などで上手く物事を受け入れられないことが起こり、相手を非難や否定することでおこる不満や愚痴や悪口が態度や口から発することとなり、更に状況を悪化させてしまいます。
同居の問題となっている点を詳しくしてみましょう。
同居の問題点となった理由
同居するにあたっては、両親も息子夫婦も多少の大変さは理解していたものの、現実の気遣いは想定外だったことがあげられます。
- 価値観の相違
- 共同のお風呂
- 食事のこだわり
- 自由の無さ
- 嫁の妊娠出産で起こるストレス
1.価値観の相違
育った環境や時代の異なりなど価値観の違いがあって当然ですが、嫁も姑も譲れない状況に陥ってしまうと
「相手の言うことなすこと」
全てが良くとれなくなってしまう事が起こります。
嫁は姑のする言動に疑問や不満を感じたとしても遠慮して言えず、それがストレスとなる事から姑から少し距離を置いた行動をとることが、かえって誤解を招くことになったりします。
お姑さんはよかれと思ってしている言動が嫁を傷つける行為となったとしても、上位者としての誇りもある事から強気な姿勢に出てしまうことで、さらに誤解を招くことになります。
個性の強いお嫁さんとの関係については、義両親が気を使い体調を崩してしまうという話も聞きますが、価値観の相違や個性的な感性を持っていても、義両親側が上手に対応している方もいます。
親側も息子嫁夫婦も現在別居を検討している方はお互いの関係性が悪くならないうちにと考えている方は多いのではないかと思っています。
2.共同のお風呂
共同のお風呂の使用する順番や時間や使用の仕方などで、辛い思いを体験している方の話は本当によく耳にします。
家族が多い場合などは特に多く、濁ったお風呂に入る時の辛さはいいようがないとも言われます。
私の知り合いは、結婚をして一度も湯船に浸からずシャワーを浴びる生活で、実家に帰った時や温泉などで心身を和らげることにしているとも言っていました。
お風呂の入浴は一日の疲れを取ってくれる最高な癒しですから、お風呂好きな人にとってはさぞ辛い事でしょうが、同居を続けている方は日々を努力されていることを感じます。
3.食事のこだわり
食事は生きていく上で大変必要なエネルギーです。
お腹が空くとご機嫌が悪くなる人もいるくらいデリケートな人間の一面もあります。
食する人の好みには味付けであったり、和食・洋食・中華であったり、品数であったり、食事の時間でなどがありますが、両親と息子家族との好み等が異なるとかなりの神経を使います。
途中からの同居の家は、親世代と子世代の時間も食事内容も異なる事から大変さも理解できます。
親世代は肉料理や洋食より、あっさりした魚料理や煮物等の日本料理を好み、胃腸に負荷がかからなくバランスの取れた食事を好むため、親と子世代家族の悩みも起こりやすさもあります。
4.自由の無さ
親世代の長年の生活のルーティーンが固定されています。
子供世代は我が子の成長によって異なる日常の生活を上手にこなしていくことで、親子の絆を強めていきます。
互いの自由さが束縛されることで起きる問題、ちょっとした言動によって相手を傷つけ、更には自信を傷つける結果となる事を理解できない事で起こってしまう不満が原因となります。
両親は行き先を言わなくても通る行動も、お嫁さんには行き先や誰と行くのか、帰る時間まで細かく聞かれることも不自由さの原因でもあります。
出産前後の辛さに対しても不自由さがさらに増すと同時に、義両親の孫可愛さの干渉がエスカレートすることで益々大きなストレスになります。
5.嫁の妊娠出産で起こるストレス
妊娠出産の前後は、本人自身にとっても大変コントロールがしにくい時期でもあります。
妊娠出産前後に起こる症状
- 女性ホルモンのバランスの乱れで心身が不安定
- 物事に神経質になりやすい
- 体調の変化で体がだるい
- 授乳や夜泣きで睡眠不足
などありますが、孫の事になると祖父母の過干渉が疲労を重くさせることも、赤ちゃんの泣き声で祖父母が口を挿み、嫁の寝室に自由に入ってくることから休まることができないく授乳中にも傍にいることから不安定な状態が長期続くお嫁さんもいます。
お嫁さんの妊娠出産前後は、特に夫や義父母の温かい心遣い気遣いは必須です。
▶参考記事:旦那の実家の近くに住む決断は適切⁈
まとめ
同居は無理だった理由には、それなりの耐え難い理由があり息子夫婦も親も若く、双方が我慢できない状況がある場合には別居にいたる割合が高い事がご理解していただけたのではないでしょうか
しかし、途中から同居して孫が小学校高学年や中学になっているとなかなか難しいのが別居のようです。世間体もある事から躊躇するとも言われます。
私の知り合いに、父親72歳の土地に息子名義の新築を建て同居、孫娘が4人いることで祖父母は2階のお風呂使用を遠慮してほしいと言われ、毎日1階のシャワーを使っているも年々冬のシャワーが老夫婦とも辛くなり、食事も異なる事から、台所とお風呂場等の水回りを増築して互いが使いやすさと心地良さを選択した方がいます。
いまさら別居も出来ない事からと、増築後、水場が自立している事のありがたさと息子家族との交流も激減したことで穏やかな日々を送れていることをお話ししてくださった方がいます。
年を重ねても子供に甘えることもなく生きていくことの大切さを身をもって知ったそうです。
親、若しくはお嫁さんが
達観した価値観をもっている
ことにより、細かい事を気にしないで上手く関係を築けるようである方が、身近にいらっしゃいますが同居や敷地内別居であっても上手く両立できた関係が自然に保ていられるようです。
別居をしたとしても、縁あって親戚となった関係ですから、いい距離感を持ちつつ大人としての付き合いで交流を続けて頂きご縁を大事にしていって欲しいと願っています。
親世代・子世代との同居はなかなか心身ともに忍耐力がいり難しく根気のいることではありますが、次の世代にもいい影響や環境を積み上げているお家もありますから、親子孫世代にいい引継ぎが出来たら別居同居に関わらずありがたいですね。
*達観の意味
細かい事に迷わされず、道理・真理を見きわめること。また、物事にこだわらず、どうなろうとも動じない心境になること。(Oxford Languages より参照)