乳幼児

産まれた孫が入院中に受ける検査

そろそろ孫が生まれる、自分の時はどうだったかな?

もうすっかり忘れてしまったわ…なんて思う方も多いかもしれませんね^^

昔と違って今は予防接種も増えているので、私達の世代とは少し違うところがあります。

この記事を読んで、『こうだったわ~』なんて懐かしく感じながらよんでみて下さいね。

 

産まれた孫が受ける検査のあれこれ

ママのお腹の中で十月十日守られてきた赤ちゃんが、出産を経て外の世界に出て来ると産湯につかりママや立ち会ったパパと分娩室で初の対面です。

祖父母が赤ちゃんと対面できるのは、生まれてきて暫くしてから身体を綺麗して身長・体重・頭囲・胸囲などを測定し、医師の全身チェックを終えてからです。

入院先の医師によって

  1. 心臓の音・呼吸音はどうか
  2. お腹の上から手で触れて内臓の異常がないか
  3. 正常な反射をとるかどうか
  4. 姿勢はどうか

全身のチェックもしっかり行ってくれます。

赤ちゃんが健やかに育っていく為に必要な検査も入院をしている間にいくつか受けます。

 

生まれた孫はこんな検査を受けます

生まれてきた孫の経過が順調であれば、2日目には赤ちゃんはママと同室で過ごせるようになります。(産院先によっては1日目から同室も有り)

入院期間中、赤ちゃんに先天性の疾患がないかを調べてくれます。

入院中に受ける検査

  • 先天性代謝異常などの検査
  • ビタミンKシロップの投与
  • 新生児聴覚スクリーニング検査

これらの検査を赤ちゃんは必ず受けます。

 

先天性代謝異常などの検査とは?

 

生後5~6日頃の赤ちゃんは先天性代謝異常とホルモンの病気に関する検査を受ける事になります。なぜ受けるかというと、身体の代謝を助ける酸素などの一部に異常がないかどうかを調べるために受けます。

赤ちゃんの踵(かかと)から少し採血して検査をします。

おこなわれている検査

  • フェニルケトン尿症などの4種類の先天性代謝異常
  • 先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
  • 先天性副腎過形成症

全部で6種類の病気について検査します。

早期発見できる事で、発症を予防する事が可能になります。

 

ここに注意

施設によってはこの検査を受ける事が出来ない場合があるので、事前に確認しておくと共に地域の保健所や保健センターに相談や問い合わせをしておくとスムーズです。

 

ビタミンKシロップの投与とは?

母乳は赤ちゃんにとって理想的な栄養源です。もちろんママにとっても母乳はいい事です。しかし、母乳だけの場合ビタミンKが不足する場合があります。

 

ビタミンkは肝臓で血液擬固因子が作られる時にとても必要なビタミンのため、ビタミンKが少ないと脳を含めて身体の色々なところかで出血しやすくなってしまいます。

 

このような状況を防ぐためにもビタミンKシロップの投与は必要になってきます。

生後1週間以内と1ヵ月健診にそれぞれ1回づつ、ビタミンKシロップを飲ませるようになっています。

中にはなかなか飲んでくれない赤ちゃんもいます。焦らず難しい様であれば看護師さんや助産師にお願いするのもいいと思います。

 

新生児聴覚スクリーニング検査

生まれつき、難聴や新生児期に発生する聴覚の障害は1000人に1~2人と言われています。

聴覚障害は早期発見で適切な療育指導を始める事によって、言葉の発達の遅れを防ぐことが可能になります。そのために“新生児聴覚スクリーニング検査”が行われています。

 

出生後すぐ、若しくは約3日以内に赤ちゃんが眠っている間に検査が行われます。

 

先天性代謝異常の検査同様、出産した医療機関で聴覚スクリーニング検査が行われるかどうか事前に確認しておく事と、もし行われない場合は地域の保健所または保健センターなどに問い合わせておくといいです。そして、早めに受けるといいです。

 

実例:祖母が気づいた股関節脱臼

娘さんの生んだ子が股関節脱臼に気付いた親戚の祖母の実例をご紹介します。

産後、1ヶ月面倒をみてもらうため実家へ帰った娘さんは、いつものようにオムツを変えていると、母親が孫の足の動きが気になって娘さんに尋ねたそうです。

「退院する時に先生はこの子の足の動きについて何か言っていなかった?」

「何も言っていなかったし、股関節も調べてくれたわよ」

と健康チェックを最後してくれた事、異常がなかったことを話されたそうです。

 

しかし、母親は自分の息子が股関節脱臼をしていて気づいた時が遅れた事から、かなり苦労をした体験があったそうです。

 

娘さんがオムツを変えるたびに孫の足を観察していたそうです。実家に来て3日後、孫を入浴させている時に気持ちよさそうに手足を伸ばしたりしているのですが、左側の足の動きに疑問がさらにつのったようなのです。

 

足の動きがおかしい事を娘も感じながら湯上りにオムツをあてると娘さんも右足の方が自然な動き、しかし左側の足は開きも悪く膝が上がっていると感じたようです。

 

早速、病院の先生に連絡をするとすぐに指示が出され、孫を連れて娘さんと病院に行き診察すると『股関節脱臼』と診断され『リーメンビューゲル』というベルトが体に装着され治療室から出てきたそうです。

 

孫は股関節が外れやすい体質だったらしいということが分かったそうです。

祖母の子育て体験が早期発見につながり、抱き方やオムツの当て方を工夫したことで長期のベルトもしないですんだそうです。

娘さん夫婦は、母親にたいへん感謝されたそうです。

 

『体験は宝』だということを肌で感じた経験でした。

お子さんやお孫さんから、喜ばれたり感謝されたり幸せになれるようなお手伝いができる祖父母でありたいですね。




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