家の中に潜む家庭内の事故
家の中にいて事故を起こす件数が意外と多いといわれていることをご存知ですか?
家の中は安心安全と思いがちですが、実は厚生労働省によると家庭内事故が年間数十万件にも及び、安全と思われている家の中で大切な命を落としている人もおよそ1万人程いるともいわれています。
特に乳幼児は、大人が気を付けていたり、目配りをしていることで事故を免れられることが大半ではないでしょうか?
孫が「ずりばい」や「ハイハイ」「伝い歩き」などができるようになる時期には、身の回りにあるものに興味津々となり何でも口の中に入れるようになります。
幼児期になれば元気よく家を走り回るようになり、床で遊んだ後、テーブルから遊びながら落とした新聞紙や雑誌やスーパーの袋などを放置したままにした所を乗り、滑って転倒などすれば大変なことになりかねません。
「じぃじばぁば」が孫を預かるとなると、
『誤飲』 『転倒』 『転落』 『やけど』等に
気を付けているように心がけなくてはいけません。
孫と一緒に暮らしていても、たまに来る孫であっても「じぃじばぁば」の家は安心安全と思っているからこそ事故のないように最善の注意を払って預かったり、迎え入れてあげたいものです。
危険なものを片付け・撤去の確認
乳幼児にとって危険な物は置かない、引き出しや扉などは開かないように閉めておくなど、細々したことはたくさんあります。
子供は、いろいろなものに興味を持ち大人が考えられないような行動をとったりします。大人の目線ではなく幼い子供の目線で物事を見ると何が危険なのかを把握することができていれば、片付けなども「じぃじばぁば」に精神的・肉体的にも負荷がかかることなくスムーズに進み、さらに事故を防ぐことになると思います。
危険な物を把握して片付ける
幼い子供の怪我・事故を起こしやすい家庭内の物は何があるかを知ってみましょう。
- 誤飲
乳幼児は、特に口に物を入れる時期でもあるため、幼子の口に入る大きさには注意が必要です。
・内服薬
・たばこ
・指輪、ネックレス等
・飴などの子袋に入ったお菓子類
・ヘアピン 等々
・コイン - 転倒
・子供は大変活動的で、テーブルに置いてある新聞紙や雑誌、チラシなどを手で下に落として楽しんだりします。その新聞紙やチラシなどに乗って滑ったりすると大ケガのもとです。ましてや、下が床であればなおさら滑りやすくなります。
・買い物袋などのビニール袋を下に置いたままにしていても滑ったときは危険です。ビニール袋に入れたおもちゃを取り出した後は手の届かない高い所に片づけておくようにしましょう。
・長い棒や先が尖っているものを持って歩いていたり走っている時は最も危険ですから預かりましょう。 - 転落
乳幼児の転落事故については、よく聞く話ですが乳幼児は頭が重くバランスを崩した時には頭から落ちていきますから、危険な場所はチェックしておきましょう。
・椅子
・ソファ
・踏み台
・箱など
・階段
・ベランダ、テラス(テーブル・椅子は片付け) - やけど
・冬場になるとストーブに気を配るようにしましょう。
・炊飯器やポットなどの蒸気口でやけどをしますから、炊く時などは高い場所に移動などして気を付けましょう。
・アイロン - 室内の気になる箇所
・整理ダンスやローチェストなどに衣類を入れてたり、備品を生理するために入れてあったりするタンスは、案外軽く幼い子でも開けられる軽さであるため、引き出しを開けたり閉めたりて遊んでいて、指を挟んでしまう危険性があります。備品入れであれば、口に入れたりするものやペンなどが入っていると大変です。扉が開かないように工夫をしましょう。
・コンセントなどの穴が開いているものにも興味を示し、コンセントに赤ちゃん自身の指を入れようとしたり、おもちゃなどを入れようとします。コンセントカバーなどで感電を防ぎましょう。
・差し込んである電源プラグを引っ張ることもしますから気を付けていましょう。
・お風呂場やトイレの扉は閉める。浴槽のお湯は溜めておかないようにするか扉をしっかり閉めておくことで水の事故は防げますから注意をしましょう。