娘と嫁の違いがある態度をする姑との付き合い方で人間関係は一転することがあります。
嫁より娘が可愛いと聞かされてきた中、時代背景によるものなのか、娘と同じくらい嫁と仲良くしているという息子の両親の話を耳にすることが私の身近で増え始めています。
娘が結婚して数年は「娘が、娘が...。」と娘家族の事を大変気になり大事にしている人たちが案外多いのですが、ちょっとしたお嫁さんの気遣いが娘もお嫁さんも大事な存在であることを感じたり気付かされることが多くなっているようです。
さらに感じた事は、両親が体調を崩して親身になって良く動いてくれ声をかけてくれるのが、同居しているお嫁さんであったりすることが案外多い事から、「息子のお嫁さんの温かさが...」という声をききます。
勿論、娘さんも大変気遣って連絡やお見舞いに来てくれるのですが、娘とお嫁さんとの距離間がなくなったこともあるようです。
娘も嫁も大事な存在であると認識していても、現実を突きつけられた状況に年を取って感じる心身の変化がおきてくるのだと学ばせて頂くことが増えてきました。
またその逆に、お嫁さんが困っている時は、娘同様に声掛けしますが必要異常な行為は気を付けていたりすることから互いの気持ちを理解しあえることで良好な関係になってもきているのかもしれません。
嫁いでいった娘と嫁いで来てくれたお嫁さんとの関係のお話を体験談を交えてさせて頂きます。
娘を育ててきた両親の本音
娘は自分が辛苦を伴いながら生み、手塩にかけて子供の未来を大事に考えながら育ててきたことから、愛情や心配事には敏感に対応することがまるで『親の役割であり義務である』と異常と思えるほどの言動がでてしまう事もあります。
だから、結婚後も娘の事が気になり娘に良かれと出しゃばってしまいがちになる事が私もそうですが、私の周りにも多く娘が少しでも困らないように先回りをして、それを愛情とも思っていたりします。
しかし、娘は親の行為は理解していても娘の反応は違った対応がくることから、
「娘が結婚してから人が変わったようになってしまった」
という親側の声も同時に聞きます。
娘が近所に住んでいる場合には多少異なるかと思いますが、親にいつも好かれていたいと親に嫌われるような行為を避けていた話を娘さん側からも聞きました。
親にすると驚きなことでもありますが、娘も娘で『親と上手くやろう』として努力して来てくれた証でもあります。
親は子のために精一杯の事をしたことで結婚をしても親子との交流は結婚後も変わらずにいられると思っていたりしていますから、少しずつ変わっていく娘とのやり取りで感じる対応に寂しさが起こる事もあります。
いわゆる、親自身が
『 子離れが上手くできでいない 』
状態なのではないかとも最近は感じています。
子が巣立っていっても、親が子から離れられていない状態になっているのではないでしょうか?
そっと静かに子供の人生を応援できるようになれるといいのですが...。
これは私自身の過去でもあります。
親が娘も嫁も可愛いと思う心理に転化
親が結婚後も娘を思う愛情のタイプには大きく分けて2つのタイプがあるのではないでしょうか?
- 過干渉のタイプ
- 見守るタイプ
なかには、放任タイプもあるかもしれませんが、ここでは2種類のタイプでお話ししていきたいと思います。
過干渉のタイプは自分の思ったように動かないと自我を出して、押し付け若しくは娘の生き方の否定をすることから娘は親を敬遠して交流を減らし始めるという傾向に流れていってしまうことも起こってきたりします。
過干渉は親にとっても子供にとっても決していい結果とはならず、物事が進まなくなると相手のせいにし始めることが往々に起こってくるからです。
私自身も娘の頼りなさについお節介なことがありましたが、そっと見守るようにしたことで娘も親に甘えてはいけないと自分なりに困った出来事が起きても調べたり、知り合いの体験を聞いたりしながら自分なりのやり方を模索しながら体験することで物事が理解できるようになっているようです。
知り合いの方たちの過干渉タイプは、親も娘も傷つけ合うことになる体験をしていることで、いろいろな体験が人を育てていることも同時に学んでいたりもしています。
そのような経験が息子夫婦への異常な関心もなくなり、温かく見守っていることでお嫁さんとも娘家族とも、とても良好な関係を築けていることを聞きました。
始めの頃は嫁との同居に疲れきっていて、娘宅にお手伝いに行くと言って逃げ込んでいた時期もあったようですが、娘宅でも1週間いるだけでも自宅にいるより疲れることで気付かされた自分の他者への愛情と思っていた言動は、実はお節介や過干渉による攻撃的な対応ではないかと・・・。
- 娘も嫁も自分たちの大切な家族を守るために、一所懸命に今を生きていることが分かったことでした。
- 自分自身をも傷つけていたことも...。
大事な家族のために自分のできる事は、今を一所懸命生きている娘や嫁家族の生き方を応援していくことです。
同居しているお嫁さんや孫達は、姑が体調が悪い時は面倒をみてくれ、してくれることが当たり前ではない事も多くの人の話を聞いて知ったことです。
また、その逆もしかりです。
息子家族や娘家族と大切な関り方や繋がりをしていることで気付かせてもらった大事な人生の気付きのようです。
『嫁は大事な家を守ってくれる女が嫁ね』
と数人との歓談より。
娘も嫁も親の生きざまを参考
親も一人の人として、愚痴や悪口、不平や不満を言っても、所詮は自分の身に返るだけであることから、良い言葉や望む言葉、そして感謝を伝えられる環境を作ってあげていたいですね。
なぜなら、親の言動は子や孫との関係で自分に返ることを学ばせてもらう出来事が起こるから、常に親は子孫のお手本なのかもしれません。
人の成長時期に起こる反抗期は、子供も親も大きく成長させてくれるきっかけとなる事を知っている姑たちの出番です。
娘や嫁が困った時に、そっと手を差し伸べ一所懸命努力していることを称賛することで娘も嫁も自信が付くと同時に、親子(姑嫁)関係の絆も太く結ばれていくのではないかと思うことがあります。
人生100年とも言われる時代に生かされていることを踏まえて、「親・子・孫」との関わりを大切にすることで自分の人生も自然に大事に出来ていくようになるのではないでしょうか。
身近で関わる大切な家族と上手くやれる事は、ご近所やサークルやコミュニティーなども必然的にいい関わりを持った方との付き合いになっている話を耳にします。
不平不満や愚痴、悪口、嫉妬などを口にしたり態度を出すより、自分が望む幸せであったり、楽しい事や喜ぶこと、趣味を生かす生き方の方がどれほど有意義な人生かを気付き行動できるか、自分と関わる人たちとのコミュニケーションも上手くいく人達が自分の周りに多いくなるのは必然かもしれません。
娘さんやお嫁さんは、身近な大切な人を参考にしながら自分の人生を生きているということを聞かされます。
「親のこういうところが好き」と言われるような親になるのもいいものかもしれません。
知り合いのお嫁さんが激しい娘さんの反抗期が終わった頃に
義母へ、
「いつも温かくホローしてくれてありがとう」
「この家に嫁いできて本当に良かった」
と言われた時には、目頭が熱くなったといわれました。
私にも二人の嫁いだ娘がいますが、子育ての体験を通して娘から
「深い愛情と大事に育ててくれ、いつも温かくそっと手助けしてくれてありがとう」
と感謝された時には、大変うれしかった記憶があります。
お嫁さんからも娘からも感謝されることほど嬉しい事はありません、大切な家族から「ありがとう」と言われる言葉は、ほんとうに嬉しいものです。
大切にし合える環境作りができる事はとても幸せなことだということを、身近な方から教えて頂いたり、体験することで自分の人生の見直しともなります。
娘も嫁も親も大切な家族ですから、思いやりを持った接し方ができるような対応を心がける事によって大切な絆が築かれていくのかもしれません。
縁があって、親・子・孫と交流ができる事に喜びと感謝で生きていきたいですね。