結婚をして嫁いだ娘との付き合い方で悩みをもっている親娘が案外多く、特に子供ができる前と出来た後の関わり方で多くの体験から距離が出来てしまうことも...。
娘に子供が授かり子供の成長と共に母親としての貫禄もついてきた頃に、子や孫との関わりの中で悩みも同時に抱えてきます。
そんな娘との環境の変化に親の口やかましい言動がさらに娘を悩ませることから距離を作ってしまうこともあります。
また、その逆でイライラする娘や孫に疲れはてて距離を置かざるを得ない親もいます。
今回は結婚をした娘との付き合い方の参考にして頂ければと思っています。
結婚して嫁いだ娘家族との溝のある親娘
娘が結婚をすると嫁がせた両親は、娘が変わったということをよく耳にしますし、その逆に娘側からも嫁いでから両親が変わったといいます。
嫁いだ娘がどのように変わったと感じ、両親はどのように変わったと感じているかを知ってみましょう。
娘が変わったという両親側の理由
- 新居が「自分の家」、実家は「よその家」
- 何でも話した娘が他人行儀
- 困る時にだけ連絡、感謝がない
- 親のお祝い事に関心がなくなる
- ちょっとした頼み事でも上手に断られる
- 不用品を持ち込む
親との付き合いが辛い理由
- 親の言うことは聞くものという価値観
- 親は何をしても許される
- 優先順位を勘違いしている
- 子育てに干渉のしすぎ
- 困った時に協力がない
- 多方面に口を出してくる
少し厳しい相互の気持ちを綴らせてもらいました。
親子に心の溝ができる時には、相手を思いやる気持ちが欠け始めている時に起きてくることがあるように思います。
良かれと思ってした言動が、相手の心を傷つけていたということを後で知ることが、往々にしてあります。
一緒に暮らしている母娘であっても、言動の行き違いすれ違いはありますから、他家へ嫁いだ娘は尚更かも知れません。愛情持って見守り娘が困ったときに快く動くことをお薦めします。
嫁いだ娘や家族と上手くやっている親
結婚をし、共に生活をするようになると互いの短所や欠点がはっきり見えてくることから、精神バランスが崩れ心がデリケートになっている時に、実母からの温かい言葉より自慢話や厳しい言葉を浴びせられると八つ当たりしたり、無口になり親子であっても心を閉ざしてしまう娘さんもいます。
娘の苦しみ辛さ悩みが分かる親は、娘の気持ちに寄り添える親であったり、見守ってあげられる親であったりします。
娘の痛み悩みに気遣いのある言葉かけで娘自身が救われ、『また、頑張ろう』と立ち上がり前進しようとする力が湧いてきます。
親しいから何でも言い合える親子もいいと思いますが、案外デリカシーにかける言葉を発することでさらに心の傷が深まってしまったという相談をうけた時に、聞いていて感情移入しそうになった事が以前ありました。
何でも言い合える親子関係でも愛情持っての信頼ある言動であれば親子間に問題が起こることはほとんどないのではないかとも感じたことがありました。
嫁いだ娘と上手くやっている親は、娘の立場も理解しながら親側も大切な嫁いだ娘が困らない範囲で手を差し伸べている人が多い事です。
ここがポイント
『娘の家事や子育てが頼りない』と感じても
1. 決して口を出さず
2. 干渉し過ぎず
3. 娘の家庭の中に土足で入らず
4. 娘のして欲しい事に協力し
5. そっと静かに見守っている
ことが大切
親の家族も娘の家族も大切にし合う関係作り
嫁いだ娘を家族と思う親もいれば、嫁いだ娘を家族とは思っていないという親もいます。
嫁いだ娘側は、嫁いだばかりは家族と思っていても月日が経ち子供の成長と共に年々薄らいでいくのではないかと思われることが起きてきます。
昭和時代の私自身が嫁ぐ時、両親が生み育ててくれ何時も大事にして頂いたお礼の挨拶をすると、
母は『幸せな家庭を作りなさいね。おめでとう!』
父は『・・・・』今まで見た事もない温かい目で無言で涙を流していました。
私は、『もう、この家族の一員ではないのかなぁ』と寂しさと優しく温かい家庭で育てられたこの家に感謝をして、父や母が困った時にはすぐに飛んで来ようと思って嫁ぎましたが、結婚後も変わらずに私が両親から大事にされたていたように思います。
昔は、他家に嫁ぐことは旧家族の家に行くという感覚だったようにも思えます。だからこそ、実家の両親に何かあった時には真っ先に飛んで行った記憶があります。
娘たちを嫁がせて娘家族と関わり合っていますが、娘を思う気持ちは身近な大切な子の家族が困らないように協力していることで、私の両親が私にしてくれた行為と何ら変わりなくしていることなのだと親が子を思う深い愛であったり、それが人の情であることを教えてもらったと思います。
母娘との付き合い方は、互いに我が儘を言える相手と捉える事より、今いる環境をより良くするために気遣ってくれたり、協力してくれる大切な存在であると思えたらとても幸せではないでしょうか。
人は完璧ではありませんが、辛い時にいつも優しい笑顔で接してくれ、助けてくれる人が一人でもいたら、とても心強く素晴らしい人生だと思っています。