娘との同居が長くなってくると我が娘であっても後悔することが多く感じられることが起こってきます。
連れ添いが亡くなると世帯主変更からくる順位付けの寂しさから年々、後悔が感じられることが多くなり…。
娘や息子側も実親との同居の悩みを抱え、「同居したことを失敗した」と悔やんでいることが案外多く実親との距離の取り方の難しさを実感したりします。
世間では、「両親との同居は楽でいいね!」「娘さんとの同居は楽でいいね!」と言われても、実際同居してみて傍から見た楽になったようにみられることも当人からすれが、問題も多く感じ理解されない事も多く親子共に悩みを抱えていたりします。
実娘なのになぜ家庭を持つと上手くいかないの?
よく耳にする母親は嫁いだ娘との距離の取り方があまり上手ではないといわれています。
子供側からすると「自分の親だけれど気を遣う」事に気疲れしてしまうようです。
実親側にすると娘の家事や育児の手際の悪さに手を出すことで口を効かなくなるような対応に「やってもらって不満な態度を取ることが理解できない」と不満が隠せないようです。
同じ家に住んでいると結婚して家族を持ったことに対して互いの距離感の大切さが理解できなく、娘夫婦の部屋にノックもせず入ってきたり、夫婦の会話中に無意識に入ってきて意見を言い出したりと娘側の不満が出始めてきたりします。
息子家族の同居と娘家族の同居とは、また親子の関わり方や距離感のとり方や同居の理由如何によってはまた異なることもあったりします。
娘側が、結婚後も結婚前と同じような対応をしてくることから最初は実親が娘夫婦に距離感を持って気遣って対応しているつもりが徐々に慣れが生じ距離感がなくなっていったりしていくことで気持ちのすれ違いや対応の誤解が生じてくるようです。
子の甘えであったり、親の甘えからくるものとも言われ、家事についても親への甘えが親は、子にしてやっているからという互いに思いやりや感謝がなくなる態度が自然にでてしまうようです。
老後娘に見てもらえるという甘えも起こることから、娘の家族に喜んでもらえることをしていることで娘も楽ができていると娘側とは異なる行為の勘違いをしていることもあります。
娘家族側がしてもらいたいという行為ではない場合の手伝いや配慮が、負担になってきたりするようです。
母親の優しさや愛情が有難迷惑と感じることが...。
実親側からすると優しさや親切心でする行為が娘側にすると、いつまでも娘の生活に介入してこようとするなかが、逆に実親がしてくることに対して有難迷惑と思っていることがあります。
実親だとしても、娘が結婚後の価値観も少しずつ変わっていくことや子供ができて大きくなっていくことで生活のペースが違ってくることもあって、かなりのストレスになっていったりします。
娘にしてみれば
何でもこなす実親に対してあまりよく思っていないこともあって
孫とも上手くやれ
何でも手際よくしてくれ
食事の事までしてくれる
おばあちゃんに懐いて
おばあちゃんの言うことはよく聞くこと
娘にとって自分よりおばあちゃんがいることで
子供がおばあちゃんに懐くことにストレス
自分の理想の子育てが
祖母流の子育てになることに対しても
夫婦の子育てをしたいと強く
感じていたりします。
実親も娘もそれぞれの空間の中で自由にしていられない事への不満があったりするため、互いに自分が我慢すればすべてうまくいくのだからと思っていて、お互いに自分に言い聞かせていることもあります。
ちょっと、出かけるときも
「どこそこに行ってきます。」
「帰りは何時ごろに・・!」
と監視されていることと思ってしまうと、これもまたストレスに・・・、家を空ける時は家人に言って出かけることも苦しくなってきてしまうようです。
これらの積み重ねがストレスとなって相手につい、あたってちょっとしたことがきっかけになり口論になってしまうことが起きてしまいます。
不満が大きくなれば別居に発展へと..?
同居の理由はそれぞれの理由があってのことですが、一緒に暮らしていけないというところにまで発展すると別居という形をとっていくようにもなりかねません。
息子娘側の経済的な援助が必要な場合には別居を留まるようですが、経済的に別居してもやっていける場合には実親から自立するようです。
実親が一人になる場合には、さらに娘と上手くいかなくなり、自ら老人施設に入居することもあったりもするようですが、よくよく考えての決断となり1人で決断をして決めていくことになるようです。
私の知り合いの場合にも
1. 一人目の方は、
実両親と一緒に暮らしていましたが、ご主人が亡くなって1~2年過ぎた頃から娘さんの態度が徐々に変わっていき、一緒にいては迷惑になっていくのではないかと思うことが多くなり一緒に暮らす必要があるのだろうかと思い悩むようになっていったそうです。
弱気な思いになってくると体にも変化が起こり、特別体に悪い所はなかったそうですが足腰が痛くなったり、胃腸の調子が悪くなったりと食事をとると嘔吐したり、朝目覚めると起き上がること出来ないくらい体調が悪くなることがきっかけで、一人で老人ホームを探すようになっていったそうです。
娘家族に迷惑をかけないためにも、すべての手続きを自分で済ませ、入居日の1ヶ月前に娘家族に老人ホームの入居の件を話すと娘家族は「行ってはダメだ。」「寂しくなるよ。」「おばあちゃんのご飯が1番好きなんだよ」と引き留められたそうです。
娘さんは「ごめんなさい」といつまでも泣いていたそうです。
入居する1ヶ月間、娘さん家族は本当に良くしてくれ、いい思い出ができた事に感謝さえしていました。
老人施設に入居してからは、身体の調子もよく趣味も見つけて寂しさはあっても毎日が楽しく過ごしていて、娘さん家族はよく顔を出してくれるそうです。外食にも連れて行ってくれたりと、親子であっても程よい距離感のとり方の大切さを身に染みて理解したそうです。
2. 二人目の方は、
85歳の方で孫が結婚して地元に転勤をしてきてから、孫のお嫁さんと気が合い仲良くしていたことが・・・。
85歳の層祖母の方は、穏やかで優しい物腰でいつも孫のお嫁さんに良くしてくれたそうですが、あまりに曾祖母と仲良くしていることがお姑さんからすると中に入れない状態であったようで、お友達の多い曾祖母はお友達に相談しながら一年後、自宅より少し離れたマンションを契約して1人で住居を構えたそうです。
お嫁さんは、「私が追い出したみたいだから帰ってきて...。」と何度も頼んだそうですが、曾祖母は「最後は私の自由にさせてね」と言って引き下がらなかったそうです。
自分の荷物も家族に分からないように数ヶ月かけて少しずつ運んでいたそうです。自分がいることでもめることはわかっているからと息子さんに心配はいらないからと病院に近いマンションを借りた事を話されたそうです。
その近くにはお友達も多く楽しく人生を暮らしたいし、自由にいたいと言っていたそうです。息子さんは「そんなに束縛していたのかなぁ」と落ち込んでいたそうですが、本当は、孫のお嫁さんが自分に懐くことで起こる問題への辛さを考えての事のようです。
今は、毎日の食事の支度もしなくてもいいように手作りおかずも定期契約をすれば、食事作りも困ることもなく気ままに暮らせて気兼ねなく日々を暮らせていることからもあって、健康を考えられた旬の手作りおかずなどを利用して楽しんでおられるようです。
年を取って、一人で暮らすことを選択したり、老人施設を選択することも大変勇気のいったことと推察しますが、お一人お一人が大事な家族に迷惑をかけたくない事、自分らしく生きたいという事、いい思い出を残していたい事が基本となっているようです。
誰もがみな幸せであってほしいと切に願います。
老人ホームや自立の決断理由
・娘の家族を大事にしてあげたいという深い思い
・年を重ねて娘家族に迷惑が掛かる前に離れてあげたい
・娘の家族に依存してはいけない
・頼って重くなることが辛い
・家族の苦しい顔を見るのが辛い
・自分の新しい未来の場所を見つけよう
・連れ添いが亡くなり家にいにくい
・自分の最後、好きなことをしていたい
・栄養バランスも味もいい定期ディナーは助かる
お互いに尊重しあう部分がないとやっていけない?!
年を重ねていくと我が儘になったりしてしまいますが、親・子・孫と三世代で何があっても親を最後まで看取っている方も現実に近所で見かけられますが、程よいいい関係と、親・娘夫婦・息子夫婦・孫との関わり方を互いに大切にしあっていたり、家族のルールがあるように見うけられます。
互いに、気持ちや行動、思考を尊重しながら家族のいい関係作りを常に心がけていることも伺えました。
★上手くいっている家庭
大切な家族に『ありがとう』という言葉が常にあった。
★上手くいっていなかった家庭
大切な家族に『ありがとう』という言葉が常に少なかった。
上手くいくには上手くいく言動があって、それが相手のしてくれた行為に感謝の言葉である『ありがとう』の言葉の数だったのかもしれません。
自身が自身の我を出しすぎずに大切な家族と大事な距離感を持ちながら微笑みのある控えめな生き方と困った時には助け合い譲り合うことが理想的な家庭作りとなっていくのではないでしょうか?!
互いに後悔しない選択を心がけていくことがとても大事になってきます。
未来の大事な家族一人一人の幸せの為に!