祖父・祖母との同居で息子娘家族が悩みを抱えている家庭は多く、息子娘と上手く接する事が出来ない事で孫にまで大きな影響を与えてしまうケースも起こってきまています。
多くの悩みは、祖母との同居で孫と上手くやれない事が多く「祖母が嫌い」という悩み相談も深刻な状況にもなっています。祖父・祖母とどんな対応をしていけばいいのかを考えてみましょう。
祖父母との同居の選択理由は?
同居にも、結婚前から同居を考えていて家の建て替えをする家族もいれば、孫ができた事で同居などいろいろ同居にも親と息子娘家族との話し合いで決めて結論を出すことが多いようです。
同居するには、それぞれどんな理由で同居の時期や同居する必要性を決めて行動になっていったかを考えてみましょう。
同居する時期
1. 結婚前から同居が確定していて3世帯住めるための新築や改築後の同居
2. 夫婦共稼ぎだから、子供ができた時に同居
3. 両親のそろっている時は別居、老いて頼り、片親となり同居
4. 突発的な理由がおきて急遽同居
同居する理由
1. 家の跡取りという理由
2. 夫婦共稼ぎで子供の出産を機にお世話の協力の理由
3. 祖父母が元気なうちは別居して、互いを尊重した距離感を保つ理由
4. 息子娘の離婚による理由
5. 金銭的な理由
等々祖父母や息子娘夫婦や孫の環境や価値観など尊重する中で決めた同居となっていったことが多いことに気づかされます。
何故、祖母が嫌いになっていくのか?
祖父と祖母ではどちらが問題を抱えているかといわれると、悩みの掲示板でも多く言われるのは祖母が多いことです。
私の周りも、「おじいちゃんが存命中は問題はなかったのですが…」と言われる家庭が多く、祖母一人になると何故か同居の息子娘家族と上手くいかなくなることが多くなってきているようです。
また、別の祖母の方も長い間連れ添ってきた夫が亡くなったことで、精神的にショックが大きく、長い間通院期間があって余命宣告もされていて、ある程度死期を理解していても葬儀を終えた半年くらい頃から、認知症になられた知人もおります。その方は、ご主人が亡くなったら行きたい所ややりたいことがあるといわれていましたから、息子娘家族や知人は戸惑いを隠せない様子でした。
連れ添いが亡くなることで、人格が変わったと思えるほど、我が儘になったり、被害妄想になったり、また、世帯主が亡くなったことで祖母の位置づけが変わったことから同居の息子家族や娘家族とうまくやれなくなってしまい、祖母自身の気持ちをコントロールする事ができなく孫にあたったりする祖母もいます。
そのような状況が続くと、親子間や嫁姑間の関係も悪くなり、孫に対してもきつい対応となり次第に孫が祖母を嫌いになっていくようにもなります。
中には、世帯主の他界で祖母自身が家族構成図の位置づけを理解して、息子夫婦や娘夫婦との良好な関係を保つ為に努力されている方もおられます。
老いと共に祖母の我が儘が増す⁈
片親が他界して同居が始まっても祖父がいる時とは祖母の様子に変化が起きてきていることが多くなっているとも言われます。
祖母側からの言葉は、「お爺ちゃんが亡くなったことで自分の居場所がなくなっている」とも囁いている方が多くおられます。
祖母と息子娘夫婦が、自身の位置づけで家族関係を良好にしようと思っている場合は、なかなかむつかしいようにも思えます。
祖父が世帯主ですべての権限を持っている家庭であれば、祖母は世帯主が交代したことで居場所に不安感を持ったり、今まで上からの表現から尋ねる、若しくは協力やお願いの依頼へと変わっていく環境についていけなくなることもあるようです。
息子娘夫婦や孫にすれば当たり前のことなのですが、祖母はなかなか納得なのか理解なのかはわかりませんが、対応がなかなか難しいようです。
老いを増すたびに我が儘がエスカレートしてくる方もおられますが、何故老いを増すごとに性格が変わっていくか知りたくなるのではないでしょうか?
老いによる頑固な我が儘?この我が儘は病気?
祖母が家族と上手くやれなく我が儘を言い続けていると、同居している家族は弱り果ててしまいます。
ではどうすれば、我が儘を言う祖母を理解すればいいのかをしるために、高齢者には5つの性格タイプがあるといわれたアメリカの心理学者スザンヌ・ライヒャルト氏の「高齢者の性格タイプ」を参考にしてみてください。
高齢者の5つの性格タイプ
1. 適応型の円熟型
元気で、できる事を楽しみながら行うタイプ
2. 適応型の安楽椅子型(依存型)
気楽な隠居タイプ
3. 適応型の装甲型(自己防衛型)
衰えることに抵抗し続けるタイプ
4. 不適応型の自責型(内罰型)
愚痴と後悔で自分の人生を呪うタイプ
5. 不適応型の攻撃憤慨型(外罰型)
老いを受け入れず、しかもそれを周囲のせいにする
お年寄りの特徴には上記別タイプがありますが、長い間積み重ねた人生観であったり、個人の気質であったりする場合や脳の病気や精神疾患の老年期うつ病などの身体の疾患による症状なども考えられます。
老いることへの怖さもあるとすれば、老いを祖母も家族も理解しながら過去をしっかり生きてきた大切な祖母の良き点や祖母の得意とする事、やってもらえることで一緒に生きている家族であることを理解し理解してもらえるように対応していけたらいいですね。
老いによる寂しさは、同じ立場にならないと分からない事が多いとは思いますが大事な家族ですから見守ってあげながら、一緒に楽しい人生になれたらいいですね。